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世界メンタルヘルス・デー(10月10日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース 21-053-J 2021年10月11日

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックは、世界中で人々のメンタルヘルスに多大な悪影響を及ぼしています。

何百万もの人々が家族や友人を失い、悲しみに直面しています。さらに多くの人々が失業を恐れ、将来に強い不安を抱えています。高齢者は孤立や孤独を感じていたり、子どもと若者は疎外感を覚えたり悩みを抱えたりしているかもしれません。

断固たる行動を取らなければ、メンタルヘルスの影響はパンデミック自体よりはるかに長引く可能性があります。

私たちは、メンタルヘルス・サービスへのアクセスが不平等であることを含め、パンデミックによって浮き彫りになった不平等な状況を是正するために行動しなければなりません。

高所得国では、うつ病患者の75パーセント超が十分なケアを受けていないと報告されています。

そして低・中所得国では、メンタルヘルスに不調を抱える人々の75パーセント以上がまったく治療を受けていません。

これは各国政府が保健予算のわずか2パーセント強しかメンタルヘルスに支出していないという、慢性的な過小投資がもたらした直接的な結果です。

このようなことは受け入れられません。

私たちはようやく、メンタルヘルスなくして健康なしということを認識し始めました。

加盟国は、世界保健機関(WHO)の「包括的メンタルヘルス・アクションプラン(改訂版)」を承認しました。

国連ファミリーは、世界中のメンタルヘルス・コミュニティーのパートナーとともに、新ガイドラインを導入し、メンタルヘルスを改善するための新たな手段を開発しています。

これらは前向きな動きですが、まだ長い道のりがあります。

「世界メンタルヘルス・デー」にあたり、そしてさらにいつの日も、あらゆる場所のあらゆる人々に質の高いメンタルヘルス・ケアを確保すべく、ともに力を合わせ、緊急性と目的をもって取り組んでいこうではありませんか。

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