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国際平和デー(9月21日)に寄せる アントニオ・グテーレス国連事務総長ビデオ・メッセージ

プレスリリース 21-049-J 2021年09月18日

今年の国際平和デーは、人類にとって重大な局面で迎えることとなります。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって、私たちの世界は根底から覆りました。

紛争は、制御不能になっています。

気候緊急事態は、悪化しています。

不平等と貧困は、深刻化しています。

そして、団結と協力がこれまでになく必要なこの時に、不信感と分断によって人々の間の溝が深まっています。

人類として、私たちは厳しい選択を迫られています ―

平和か、永遠の危機か。

私たちは、平和を選ばなければなりません。

私が今日、24時間の停戦を呼びかける理由はここにあります。

永続的で持続可能な平和に向けて日々、連帯して取り組むことにより、私たちは直面する課題に立ち向かうことができるのです。

COVID-19から命を救うワクチンと治療を緊急に提供するためにも、私たちには平和が必要です。

パンデミックから復興し、崩壊したシステムと暮らしを再構築するためにも、私たちには平和が必要です。

公平な機会をもたらし、不平等を是正するためにも、私たちには平和が必要です。

お互いへの信頼と、事実と科学に対する信頼を新たにするためにも、私たちには平和が必要です。

さらに、地球を癒し、環境に配慮した経済を築き、排出量正味ゼロ目標を達成するために、私たちは自然と和解しなければなりません。

平和は、淡い夢ではありません。

暗闇に差す光です。

人類にとってよりよい未来に向かう唯一の道に私たちを導くものです。

私たちの命は平和にかかっているととらえ、平和への道を歩もうではありませんか。

現実に、私たちの命は平和にかかっているのですから。

ありがとうございました。

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