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国連平和維持要員の国際デー(5月29日)事務総長メッセ―ジ

プレスリリース 13-023-J 2013年05月28日

今年の「国連平和維持要員の国際デー」は、この1年間、国連の青い旗の下で活動し、命を失った人々を追悼すると共に、フィールドでの新たな動きに対する認識を高める機会でもあります。

各国の紛争から平和への移行を支援するため、国連はますます多次元的な平和維持活動の展開を求められるようになっていますが、そこでは女性と子どもという最も弱い立場にある人々を含め、民間人の保護が特に重視されています。

国連平和維持活動では、生まれつつある脅威に対応し、新たな課題に立ち向かうため、戦災国に恒久的平和をもたらすという任務をよりよく果たせる政策を採用しています。

コンゴ民主共和国(DRC)での活動は、新たなアプローチをよく示す一例といえます。安全保障理事会は「介入部隊(Intervention Brigade)」とともに、この広大な地域で国連の活動能力を向上させるための非武装無人機の展開も承認しています。

マリの平和維持要員は、武装集団が国内と地域の安全を脅かす厳しい条件の下で活動することになります。このミッションは、国情の安定化、国民の和解、そして民間人の保護を支援するものです。

国連平和維持活動は、国内の法治機関改革の支援にも努めています。警察や裁判所、矯正施設を強化することにより、国連平和維持要員は現地当局に対する信頼を醸成します。公正で信頼できる法治制度ができ上がれば、国連部隊撤収後も長期にわたって安定と持続可能な開発に貢献できます。

私たちはこのような前進を歓迎する一方で、平和維持には常に危険が伴うことを認識しています。DRCやスーダン、南スーダンでは最近、平和維持要員が正体不明の襲撃者に狙われ、殺害されたほか、中東に展開する平和維持要員が拘束される事件も生じています。

昨年は111人の平和維持要員が命を落とし、65年間にわたる国連平和維持活動の殉職者は3,100人を超えました。私たちはその勇気を称え、死を悼みます。

今年の国際デーにあたり、これら殉職者に深い敬意を表し、116カ国から展開中の11万1,000人を超える兵員と警察官を支援するとともに、保護と支援を必要とする民間人をよりよく援助できるよう、引き続き私たちの活動を適応させてゆこうではありませんか。

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