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COVAX ファシリティー増資準備会合 “ONE WORLD, PROTECTED” オンライン・サミットに寄せる アントニオ・グテーレス国連事務総長ビデオ・メッセージ (2021年6月2日)

プレスリリース 21-038-J 2021年06月02日

皆様、おはようございます、こんにちは、そしてこんばんは。

この重要なCOVAXファシリティー増資準備会合を開催してくださった日本の菅義偉首相と、GAVIのジョゼ・マヌエル・バローゾ理事長に感謝いたします。また、すべての出席者のコミットメントと連帯にも感謝いたします。

いまワクチンは、公衆衛生上の対策とともに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を収束させる真の希望となっています。

しかし、世界のあらゆる場所でこのウイルスを抑え込められない限り、パンデミックは収束しません。そのためには、ワクチンをすべての国に、できるだけ早く、公平に行き渡らせる必要があります。

現在までのところ、すべてのCOVID-19ワクチンのうち、75%以上が、10カ国で接種されています。一方、より貧しい国々では、医療従事者や基礎疾患のある人々でさえ、ワクチンにアクセスできません。

これは明らかに不公平なだけでなく、自滅的です。

この状況を好転させることは、今からでも遅くはありません。

本日の会合は、公平な分配による持続可能なワクチン供給を確保するための取り組みの中核にあります。

中国や欧州、米国など世界の指導者たちは、このウイルスに対して毅然と闘うことを訴えてきました。私も全面的に同意します。

そのためには、闘いのための資金を確保する世界経済を動員して、、臨戦体制をとる必要があります。

ACTアクセラレーターとCOVAXファシリティー増資準備は、私たちの最良の武器です。それらは有効性が実証された、ワクチンを低所得国に提供するための手段です。

COVAXはすでに、125カ国に対して7,200万回分を超えるワクチンを届けてきました。しかし、これは現在までに提供されるべき1億7,200万回分には、遠く及びません。

16億ドルの追加資金によって、COVAXは今年中に、低・中所得国に最大18億回分のワクチンを提供することができます。

これこそが、パンデミックに対し先手を取るために必要な打開策です。

また、各国には、供給の滞りを補うために、今すぐCOVAXを通じて、ワクチンを提供することも要請します。

私たちには、確かなワクチン接種計画が必要です。

これを成し遂げるために、私はG20や世界保健総会において、ワクチン生産能力を持つすべての国や世界保健機関(WHO)、ACTアクセラレーターのパートナー、国際金融機関を結集させた、製薬会社などの主要なステークホルダーとの交渉が可能なグローバルなタスクフォースの設置を提唱しました。

このG20タスクフォースは、多国間的なシステムとともに、世界の供給・生産能力の大半を担う主要国の最も高いレベルで構成されることが必要です。

そこで目指すべきは、自主的なライセンス供与や技術移転、特許プール、知的財産権の柔軟な取り扱いなど、あらゆる選択肢を検討することによって、生産能力を最低でも倍増させることです。

そして言うまでもなく、COVAXファシリティーを活用して、世界への公平な分配に取り組まなくてはなりません。

私は、で、この取り組みを支援するために国連システム全体を動員する準備があります。

各国の指導者、民間セクター、市民社会が力を合わせれば、より迅速かつ公平に、コロナ禍からの脱却に向けた進路をとることができます。

人々を守り、パンデミックを終わらせるために、全力を尽くそうではありませんか。

ありがとうございました。

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