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国際高齢者デー(10月1日)に寄せる アントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース 20-071-J 2020年10月01日

世界が「国際高齢者デー」制定30周年を迎える中で、私たちは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行(パンデミック)が、高齢者に対して不当に厳しい影響を及ぼしていることを認識しています。それは高齢者の健康だけでなく、その権利や福祉に対しても言えることです。

COVID-19克服を目指す私たちの取り組みでは、高齢者を優先しなければなりません。また、今年の国際デーのテーマにもあるとおり、COVID-19パンデミックが私たちの社会における年齢と高齢化への取り組み方をどのように変える可能性があるのかについても、検討しなければなりません。高齢者の機会を広げ、保健や年金、社会的保護へのアクセスを拡大することが不可欠です。

今年は「看護師と助産師の国際年」にも当たります。看護師や助産師をはじめとする医療従事者やソーシャルワーカーが、パンデミックへの対応で果たすきわめて重要な役割に焦点を当てています。看護師や助産師の大半は女性であり、その中には高齢者も多くいます。私たちや高齢者、母子のケアに命懸けで取り組んでいるこのような人々は、ずっと大きな支援を受けるべきです。

私たちはともに、より良い復興を目指しながら「健康な高齢化の10年(2020-2030年)」を通じ、高齢者とその家族、コミュニティーの生活改善に向け、協調的な取り組みを図らなければなりません。高齢者の潜在能力は、持続可能な開発を支える力強い基盤となります。私たちはこれまでにも増して、その声や提案、考えに耳を傾けながら、よりインクルーシブで高齢者に優しい社会を築いていかなければならないのです。

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