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核兵器の全面的廃絶のための国際デー(9月26日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース 19-086-J 2019年09月26日

核兵器は私たちの地球に特有の、場合によっては存亡にかかわる脅威を及ぼします。どのような形であれ、核兵器が使用されれば、人道的な大惨事となります。そうした危険性を減らすため、これまでに大きな前進が見られてきましたが、私は現在、その前進が止まっただけでなく、後戻りしていることを危惧しています。

核兵器保有国間の関係は、不信から抜け出せない状態です。核兵器の効用を説く危険な言説が台頭してきています。質的な核軍備競争が進んでいます。やっとのことで作り上げた軍備管理体制には、ほころびが生じています。軍縮のペースとスケールをめぐる意見対立が強まっています。私が懸念しているのは、私たちが悪癖に逆戻りし、世界全体が再び、核による壊滅の脅威に怯えねばならなくなることです。

先月、画期的な中距離核戦力(INF)全廃条約が失効したことで、世界は核戦争に対する貴重なブレーキを失いました。私は米国とロシア連邦に対し、いわゆる「新START(新戦略兵器削減条約)」を延長し、将来的な軍備管理措置の交渉を行うための安定性と時間を提供するよう強く促します。

私はまた、2020年核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議 の成功に向けて協調を図るよう、すべての締約国に改めて呼びかけます。

核不拡散条約は今でも、核軍縮・不拡散体制の基盤となっています。核兵器禁止条約は、核兵器の脅威が増していることに対する多くの国の懸念を反映しています。そして包括的核実験禁止条約(CTBT)の発効はまだ、長年の懸案となったままです。

私はすべての国に対し改めて、その約束を全面的に履行するよう呼びかけます。また、核兵器を保有する国に対しては、核兵器の使用を予防し、すぐに取り組める実践的な核軍縮措置について合意するために必要とされる緊急対話に加わるよう呼びかけます。

核兵器は人類にとって許しがたい危険をもたらします。核兵器の脅威をなくす唯一の現実的な方法は、核兵器の廃絶以外にありません。

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