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国際非暴力デー(10月2日)に寄せる潘基文(パン・ギムン)国連事務総長メッセージ

プレスリリース 09-050-J 2009年09月28日

マハトマ・ガンジーは、「私にとってなにより大切な非暴力は、敵対勢力の前でも有効でなければならない」と述べています。ガンジーの功績はまさに国際非暴力デーが称えるべきものです。現在、世界には多くの敵対勢力が存在し、多くの絶え間なく続く危機には指導者と草の根両方からの対応が必要です。

ガンジーは力強い思想が世界を変えることを知っていました。人々が各自で、また力を合わせることにより、不可能な夢として退けられてしまうことを実現できると信じていました。

ガンジーの訴える非暴力からインスピレーションを受け、国連は今日、暴力をなくす努力をしています。

たとえば私たちは、大量破壊兵器をなくす取り組みを続けています。最近のWMD(we must disarm:軍縮)キャンペーンでは、大量破壊兵器の高額な費用に対する意識の向上を目指しました。最近のイニシアチブや会合、たとえば先週行われた核軍縮・核不拡散に関する安全保障理事会首脳会合などでは、世界の核兵器備蓄削減の見込みが高まっています。私たちはこの勢いを維持し、来年の核拡散防止条約再検討会議、およびそれ以後の成果を促進しなければなりません。

非暴力を求める声は、武器の使用だけにあてはまるのではありません。国連および草の根パートナーは、古くから地球上の人間に対する攻撃を根絶するキャンペーンを行ってきました。温室効果ガス排出もそのような攻撃の一つであり、いまや壊滅的な気候変動が起こり始めています。私は世界中の活動家に対し、12月にコペンハーゲンで開催される国連気候変動会議において、世界の首脳にSeal the Deal(シール・ザ・ディール“合意する”)よう、さらに強く働きかけることを求めます。

世界中の女性と少女に向けられるおぞましい暴力にも、もっと関心を向けるべきです。推定1億5,000万もの女性と少女が毎年暴力の犠牲になっています。レイプは戦争の武器としてますます拡大しています。強制的性行為の犠牲となった人々は、HIV/エイズなどの性感染症にかかる確率がより高くなります。私はすべてのパートナーに対し、世界中でこの問題に対する意識の向上と、これに対処するための資金調達を目指した「UNiTE to End Violence against Women(女性への暴力~根絶に向け男女が力をあわせて今できること)」キャンペーンに参加するよう求めます。無関係の国などないからです。

「国際非暴力デー」にあたり、マハトマ・ガンジーの遺志を称えてこれを体現し、非暴力運動に対する彼の呼びかけに耳を傾けましょう。あらゆる形の暴力を根絶し、安全、グリーン、かつ平和な世界を目指した協力を強化しましょう。
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