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世界マラリア・デー(4月25日)事務総長メッセージ

プレスリリース 15-037-J 2015年04月24日

世界保健機関(WHO)は昨年、今世紀に入ってから、マラリアの死亡率がほぼ半減していることを報告しました。

この大幅な改善がもたらされた理由の一つは、殺虫剤で処理された蚊帳をより多くの人が利用できるようになったことです。統計のある最新年の2013年、サハラ以南アフリカでは、マラリアの危機にさらされている人々の50%近くが、殺虫剤で処理された蚊帳を利用していました。2004年にはこの数字はわずか3%でした。

マラリアの正確な診断と効果的な治療が著しく利用しやすくなったことも、この大幅な改善に寄与しました。世界中で迅速診断キットの供給数は、2008年の4,600万個から2013年には3億1,900万個に増加しました。マラリア治療のカギを握るアルテミシニン誘導体多剤併用療法の実施も、2005年の1,100万件から2013年には3億9,200万件に増加しました。

その結果、マラリアの罹患者は減少し、必要な投薬を受けている人が増えています。こうした素晴らしい成果は、マラリアに対するグローバルな闘いに私たちが勝利できるという可能性を明確に証明しています。私たちにはツールとノウハウがあります。しかし、マラリアの感染者数と年間死亡者数をこれまで以上に減少させるためには、こうしたツールをさらに多くの人々に行き渡らせるための投資が引き続き必要です。

サハラ以南アフリカでマラリアのリスクにさらされている人々に対し、その50%という数にとどまることなく、すべての人に殺虫剤で処理された蚊帳を届けることが早急に必要です。新たな感染予防として、もう一つの重要な治療的介入である屋内残留噴霧が最近減少している問題にも取り組まなければなりません。また、マラリアの診断と治療を受けることのできない何百万人もの人々のために、いっそうの行動を起こさなければなりません。殺虫剤抵抗性と薬剤耐性の問題にも、さらに断固とした取り組みが必要です。

つまり、マラリア予防・治療に対する試験済みのアプローチへの投資を増やし、世界の最貧国の医療制度を強化し、新たなツールとアプローチの開発努力を拡大する必要があります。

2015年の世界マラリア・デーに際し、私は国際社会に向けて「未来に投資しよう、マラリアを撲滅しよう」と呼びかけます。私たちには、この恐ろしい疾病を撲滅するための真のチャンスがあるのです。それを無駄にしてはいけません。

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©UN Photo/Martine Perret