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日本政府からの国連文書デジタルファイル寄贈式典に寄せて
シャシ・タルーア広報担当事務次長によるステートメント

プレスリリース 05/063-J 2005年07月22日

(2005年7月13日、ニューヨーク国連本部 ダグ・ハマーショルド図書館にて)

北岡大使、並びにご臨席の皆様

皆様、すでにご承知のとおり、国連広報局(DPI)は常に、世界中の人々に対し、国連情報へのアクセスを提供する方法を探っています。この点において、最近著しい進展がみられたことのひとつが、国連公文書システム(ODS)の無料公開化です。

これによって、世界中の研究者、学生、国連に関心を有する皆さまに、インターネットを介して、膨大な量の国連文書を、6つのすべての国連公用語で、ご入手いただけるようになりました。安全保障理事会、総会の公式文書、そして事務総長のレポート等が、承認とほぼ同時にODSにアップロードされ、インターネット上で、すべての方々に対し、迅速かつ無料のアクセスを提供できるようになったのです。現在、ダグ・ハマールド図書館では、資料の扱いにおいて、収集(collection)よりも、つながり(connection)に重きを置くようになっておりますが、こうした改革刷新の一環として、ODSはより一層重要になっています。

ODSはたいへん有用なツールで、このシステムを使えば、名古屋でも、ニューヨークでも、あるいはナイロビでも、最新資料を入手することができます。しかし現在の資料ではなく、過去の資料を入手したい場合もありますから、話はそう簡単ではありません。国連の歴史において、重要なドキュメントのほとんどは電子化されていません。その理由はいたって単純です。つまり、国連文書をつくるのに用いられたのが、コンピュータではなく、ペン、タイプライター、タイプセッターだったのです。

1998年以降、ダグ・ハマーショルド図書館は国連の歴史的文書の電子化を懸命に進めてまいりました。しかし1945年の国連創設以降、発行された国連文書が6,000万ページに及ぶことを考えれば、この作業が大変困難なものであることは想像に難くありません。

このたび、日本政府とその国民の寛大なる善意によって、この文書電子化の作業が、その歩みを大きく進めることになりました。日本がテクノロジーの分野において、リーダー、そして革新者であることは誰もが認めるところです。したがって日本外務省がこのたび、1962年にまで遡る国連文書約3万件を電子化し、国連を21世紀にふさわしいものとするプロセスを支援する選択をされたことは、多くの人間にとって、決して驚くべきことではありません。

本日、日本政府を代表して、北岡大使から寄贈されました、これらの国連文書を喜んで、お受けしたいと思います。

北岡大使閣下、国連を代表して、感謝申し上げます。今回の寄贈は国連にとって、とても意義のある、またたいへん歓迎すべき貢献であります。これにより、皆さまの機構である国際連合を、皆様にとって、一層アクセスしやすいものへと変えることができるのです。

この種のものとしては初めてとなる、日本政府のイニシアチブが今後、他の政府や組織の見習うべき良い手本となり、同様の取り組みを奨励するよう期待しております。