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国際ジャズデー(4月30日)に寄せるイリーナ・ボコヴァUNESCO事務局長メッセージ

プレスリリース 15-038-J 2015年04月24日

かつてアンリ・マティスは、ジャズは「リズムであり、意味である」と表現しました。

ジャズとは、最も創造的で最も自由な形の音楽です。

ジャズとは、最も多彩な形の多様性です ― フリージャズ、スウィング、アフロキューバンジャズからラテンジャズ、インドジャズ、アシッドジャズ、ジャズラップまで… それぞれのスタイルに、豊かに混じり合った地方、国、地域の影響が表れています。

ジャズとは対話であり、他者に訴えかけ、すべての人を招き入れる手段です。

ジャズとは、生い立ちを問わず、あらゆる人の人権と尊厳を尊重することです。

ジャズとは、他者を理解し、話をさせ、敬意をもって耳を傾けることです。

ジャズとは勇気であり、連帯の精神をもって自由のために立ち上がることです。

こうしたことはすべて、ジャズが持つ力です ― その力は何よりも、価値観や感情、願望や夢を共有するという人間の経験の本質に迫るジャズの能力に表れています。

変化と不安定の時代にあって、私たちは、今かつてないほどジャズの精神を必要としています。人々 ― とりわけ若者たち ― を一つにし、自由と対話を促し、敬意と理解という新しい架け橋を築くことによって、寛容と協調の輪を広げるために。

ジャズは本質的に平和の音楽です。新たな形の憎悪や人種主義や差別と闘い、過去と運命を共有しながら一つのコミュニティーとして人道性を高めていくために、ジャズが今ほど意味を持つ時代はありません。

今年の「国際ジャズデー」にあたり、世界中の人々がこうしたジャズの力を称えるために集います。今年のイベントは国連教育科学文化機関(UNESCO)70周年の記念行事に組み込まれ、パリからシドニーまで世界各地で人々にメッセージを伝えています。セロニアス・モンク・ジャズ研究所と、UNESCO親善大使でもあるジャズの巨匠ハービー・ハンコック氏の支援により、ライヴやジャムセッション、ワークショップなどが世界中で企画されています。皆さんもどうぞご参加ください!

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