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アントニオ・グテーレス 第9代国連事務総長(略歴・最新版)

プレスリリース 22-034-J 2022年07月12日

©UN Photo/Mark Garten

アントニオ・グテーレス氏は2017年1月1日、第9代国連事務総長に就任しました。

地球上で最も脆弱な立場に置かれた人々の苦難を難民キャンプや紛争地帯で目の当たりにしてきたグテーレス事務総長は、あらゆる人々の人間の尊厳をその活動の中心に据えています。前例のない世界的課題の重なる時代を迎え、事務総長は、国連憲章への責務に基づき、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックへの対応や、気候危機への対処、ジェンダー平等の前進に加え、平和と持続可能な開発、人権、人道援助の確保という国連の極めて重要な取り組みを強化する野心的な21世紀の改革の実現に向けて、人々を動員し、行動を起こしています。

グテーレス氏は事務総長任命以前の2005年6月から2015年12月にかけ、国連難民高等弁務官(UNHCR)を務め、数十年に一度の規模の強制移動の危機が数回にわたって生じる中で、世界最大の人道機関の一つを率いました。シリアとイラクでの紛争や、南スーダン、中央アフリカ共和国、イエメンでの危機により、UNHCRの活動は急激に拡大し、紛争や迫害を逃れて避難する人々の数も、2005年の3,800万人から2015年の6,000万人以上へと増大しました。

UNHCR就任以前、グテーレス氏は20年以上にわたり、政務および公務に従事しました。1995年から2002年にかけてはポルトガルの首相として、東ティモール危機の解決に向けた国際的な取り組みに深く関わりました。

2000年初めには欧州理事会議長として、成長と雇用のための「リスボン・アジェンダ」の採択を主導するとともに、初の欧州連合(EU)アフリカ・サミットで共同議長を務めました。また、1991年から2002年にかけ、ポルトガル国家評議会のメンバーも務めました。

グテーレス氏は1976年、ポルトガルの議会選挙で当選し、17年間にわたって議員を務めました。その間、議会の経済・財政委員会、そして後には国土計画・地方自治・環境委員会の委員長を歴任しました。また、自らの政党が所属する議院会派のリーダーも務めています。

1981年から1983年にかけ、グテーレス氏は欧州評議会議員会議のメンバーとして、人口統計・移住・難民委員会の委員長を務めました。

グテーレス氏は長年にわたり、社会民主主義政党の世界的機関である社会主義インターナショナルで活躍しました。1992年から1999年にかけては、その副議長として、アフリカ委員会、そして後には開発委員会の共同委員長を務めました。また、1999年から2005年半ばまでは、議長の職にありました。グテーレス氏はさらに、ポルトガル難民協議会とポルトガル消費者協会DECOを結成するとともに、1970年代初めには、リスボンの貧困地区で社会開発プロジェクトを手がける団体「学生ソーシャルアクションセンター」の所長を務めました。

グテーレス氏は、全世界の民主的な大統領、首相経験者によるリーダーシップ連合「マドリード・クラブ(the Club of Madrid)」のメンバーでもあります。

1949年にリスボンで生まれたグテーレス氏は、リスボン工科大学工学部を卒業しました。ポルトガル語のほか、英語、フランス語、スペイン語にも堪能です。妻カタリーナ・デ・アルメイダ・バス・ピント氏との間に子ども2人、継息子1人がいるほか、3人の孫の祖父でもあります。

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