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シリア危機と国連の対応【ウィークリー・アップデート第36号】3/26付資料

2014年03月27日

国連広報局(DPI)は、シリア危機への国連の様々な対応をまとめた資料を週に一度発表しています。以下はその日本語訳です。

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ウィークリー・アップデート

国連広報局(DPI)第362014326

 

◆ブラヒミ共同特別代表、国際社会に和平交渉の再活性化を要請

ブラヒミ共同特別代表325、クウェートで開かれたアラブ諸国連盟サミットで潘基文(パン・ギムン)国連事務総長に代わり演説し、ジュネーブII会議の再活性化を図るため、明確な策を講じるよう国際社会に強く促しました。「この悲劇の終焉に手を貸すことは、私たち全体の集団的責任です。私は、人道アクセス改善に向けた最近の取り組みを歓迎します。しかし、政治的解決以外に、この危機を終わらせる道はありません」。共同代表はこのように述べ、特に地域の各主体に対し、全当事者の交渉への復帰を促すよう訴えました。また、地域全体が紛争に巻き込まれる危険性を強調しつつ、あらゆる当事者への武器の流れを止めるよう、改めて要請しました。

-演説の全文(英語)は以下をご覧ください。

http://www.un.org/sg/statements/index.asp?nid=7544

 

◆シリアへの人道アクセスは引き続き極めて困難、と国連報告書

シリアの人道状況に関する決議2139(2014)の履行状況に関する初の事務総長報告書が324、安全保障理事会に提出されました。報告書によると、決議採択後の1カ月間も、人道援助機関の多くの地区に対するアクセスが引き続き極めて困難となっており、医薬品をはじめとする救命物資の配給に支障が出ています。「人々に届けられる援助物資は依然として、その基本的ニーズの充足に必要な水準さえ大きく下回っている」と報告書は指摘しています。事務総長は報告書の中で、援助車両派遣の手続きを合理化、迅速化すること、政府の支配下にあるすべての検問所で人道車両の安全な通過を確保すること、援助車両からの医療用品の排除を止めること、引き続きビザ承認の迅速化を図ることをシリア政府に強く求めています。

-事務総長報告書の全文(英語)は以下をご覧ください。

http://www.un.org/en/ga/search/view_doc.asp?symbol=S/2014/208

 

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の報道官は325、記者声明を発表し、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプが絶望的な人道状況にあること、および、継続的な暴力の応酬によって、民間人の苦難を和らげるための取り組みに支障が出ていることを引き続き懸念していると述べました。UNRWAはまた、すべての関係当事者に対し、ヤルムーク・キャンプ内の民間人に対する食料配給の再開を直ちに許可、促進するよう強く促しています。

-詳しくは以下をご覧ください。

http://www.unrwa.org/crisis-in-yarmouk

 

◆機関合同車両が国境を越え、シリア北東部に到着

国連人道問題調整事務所(OCHA)は325、5日前にスタートしたトルコ・シリア間の越境人道援助活動により、必須の援助物資を積んだ約78台のトラックがシリアのハサカ県に入ったことを確認しました。援助物資には食糧、毛布、マットレス、家庭・衛生用キット、医薬品と医療用品が含まれています。この人道援助物資はまず、国連の倉庫に搬入されてから、被災者のニーズと脆弱性に応じて、国連とそのパートナーが配給することになっています。

-詳しくは以下をご覧ください。

http://www.unog.ch/unog/website/news_media.nsf/%28httpBriefingsLatest_en%29/E26665CBDEB17213C1257CA6003C849E?OpenDocument

 

OPCW事務局長がロシア外相と会談

アフメット・ウズムジュ化学兵器禁止機関(OPCW)事務局長324、同じくオランダで核セキュリティ・サミット(NSS)に出席していたロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と会談しました。会談では、シリアで活動中のOPCW国連合同査察団が中心的な議題となりました。事務局長はラブロフ外相に対し、シリアが保有する化学物質の廃棄に関する最新のスケジュールを伝えるとともに、査察団の活動を成功に導くためには、すべてのレベルでロシア連邦の継続的な関与が欠かせないことを強調しました。

-会談の詳細は以下をご覧ください。

http://www.opcw.org/news/article/director-general-meets-russian-foreign-minister/

 

国連の事務局、機関、基金および計画へのリンク

国連広報局(DPI)シリア特集ページ

http://www.un.org/apps/news/infocusRel.asp?infocusID=146&Body=Syria&Body1=

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/media/index.html

世界食糧計画(WFP)

http://www.wfp.org/countries/syria

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/crisis/syria

世界保健機関(WHO)

http://www.who.int/countries/syr/en/

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/4f86c2426.html

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)

http://www.ohchr.org/en/NewsEvents/Pages/NewsSearch.aspx?CID=SY

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/

 

ソーシャルメディア:

Twitter: https://twitter.com/UN

Flickr: http://www.flickr.com/photos/un_photo/

YouTube: http://www.youtube.com/unitednations

Tumblr: http://united-nations.tumblr.com/

 

フォトギャラリー:

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/49c3646c25d.html

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/photogallery.php

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/media-resources/photo-gallery

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/photography/photo_2013.php#UNI82253

統合地域情報ネットワーク(IRIN)

http://www.irinnews.org/photo/

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手作りのブランコで遊ぶ姉妹。シリア難民の子どものうち、半数は学校に通えない状況にある©UNHCR/J.Kohler
シリアからヨルダンに逃れた38歳の男性は、妻と2人の子どもと共にアパートの狭い一室に暮らす。2012年2月にシリアの自宅を破壊されてから、2年以上の月日が経つ©UNHCR/J.Kohler
およそ1,600人のシリア難民が、ザータリ・キャンプのような正規の難民キャンプ外でテント暮らしをしている©UNHCR/J.Kohler