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シリア危機と国連の対応【ウィークリー・アップデート第35号】3/19付資料

2014年03月22日

国連広報局(DPI)は、シリア危機への国連の様々な対応をまとめた資料を週に一度発表しています。以下はその日本語訳です。

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ウィークリー・アップデート

国連広報局(DPI)第352014319

ブラヒミ共同特別代表、ジュネーブ交渉再開に向け、イランを訪問

316日から3日間、イランを訪問したラクダール・ブラヒミ・シリア担当共同特別代表は、同国高官と会談し、ジュネーブ和平交渉再開の可能性について話し合いました。

-詳しくは以下をご覧ください。

http://www.un.org/News/briefings/docs/2014/db140317.doc.htm

 

シリア包囲地区の民間人は、ゴミをあさる状態に国連高官

シリアに関する独立調査委員会パウロ・セルジオ・ピネイロ委員長318、人権理事会に対する報告の中で、4年目に入ったシリアでの悲惨な暴力に収束の兆候は見られないと述べました。包囲された地区では、人々がゴミをあさり、子どもが餓死するような事態が生じています。委員会は最新状況の報告として、シリア政府が制空能力を含む武力的な優位に依存し続け、しかも外国人戦闘員の介入による恩恵を受けていることを指摘しました。委員会によると、数百の非国家武装集団が乱立する中で、紛争はさらに混迷を深めています。シリアに流入した外国人戦闘員が過激派部隊に加わるケースも多く見られます。報告では、一部の武装集団が過激なイデオロギーを民間人に押し付けようとしていることも指摘されています。

-人権理事会への報告の全文は以下をご覧ください。

http://www.ohchr.org/Documents/HRBodies/HRCouncil/CoISyria/OralUpdate18March2014.pdf

-人権理事会と独立調査委員会とのダイアローグの詳細は以下をご覧ください。

http://www.ohchr.org/EN/NewsEvents/Pages/DisplayNews.aspx?NewsID=14395&LangID=E

 

シリアの難民危機で、地域に劇的な影響

国連レバノン駐在人道調整官代行318、国際社会に対し、大きな圧力にさらされているレバノンに支援の手を差し伸べるよう呼びかけました。ジュネーブで記者会見に臨んだロス・マウンテン氏は、レバノンに逃れるシリア難民の数が増え続け、今年末までに150万人に達すると見られる中で、大がかりな国際的支援が欠かせない状況になっていると述べました。

-関連プレスリリースは以下をご覧ください。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=47379&Cr=lebanon&Cr1=#.UynM7oXyL-s

一方、318に発表されたヨルダンのシリア難民の状況に関する調査報告によると、現時点でヨルダンに暮らすシリア人58万4,600人のうちほぼ5分の4が、正規の難民キャンプ以外で暮らしています。その中には、資源が先細る中で生計を立てていくためにマイナスの対処メカニズムへと走り、時には搾取のリスクにさらされる人々も多くなっています。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)とInternational Relief and Development (IRD)が共同で行ったこの調査では、キャンプ以外で暮らす登録シリア難民約45万人が、公的医療・教育制度の無償利用を含むヨルダンからの支援にもかかわらず、日常的な困難に直面する姿が浮き彫りにされました。

-詳しくは以下をご覧ください。

http://www.unhcr.org/5328207f6.html

 

UNRWAの食料援助車両がヤルムークに到着

戦闘の激化により、2週間以上もヤルムーク・パレスチナ難民キャンプに立ち入ることができなかった国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は318、ようやく援助物資配給の再開にこぎつけました。UNRWAの報道官はメディアに対し、キャンプ内の民間人に同日、465箱の食糧が配給されたことを明らかにしています。UNRWAはまた、パレスチナ赤新月社を通じ、投与2,000回分のポリオ・ワクチンも届けています。

UNRWAは記者声明の中で、ヤルムークの人道状況が悲惨を極めていること、そして、緊張と武力行使の激化で、民間人が置かれた絶望的な状況を和らげようとするUNRWSの取り組みが混乱していることを引き続き深く憂慮していると述べました。

UNRWAはまた、ヤルムークとシリアの全ての民間人居住区域への人道アクセスを求めるソーシャルメディア・キャンペーン「サンダークラップ(雷鳴)」の最終パートを、3月20日にスタートさせると発表しました。すでに2,600万人に働きかけが行われているこのキャンペーンでは、UNRWAによる配給食料を受け取るために列を作る大勢のパレスチナ難民の映像が、ニューヨークのタイムズスクエアと東京の大型電子掲示板に映し出されることになっています。

-詳しくは以下をご覧ください。

http://www.unrwa.org/crisis-in-yarmouk

JR渋谷駅前の街頭ビジョンに映し出された難民の窮状 (国連広報センター・フェイスブックより)

https://www.facebook.com/photo.php?v=615050281906150

 

国連の事務局、機関、基金および計画へのリンク

 

国連広報局(DPI)シリア特集ページ

http://www.un.org/apps/news/infocusRel.asp?infocusID=146&Body=Syria&Body1=

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/media/index.html

世界食糧計画(WFP)

http://www.wfp.org/countries/syria

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/crisis/syria

世界保健機関(WHO)

http://www.who.int/countries/syr/en/

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/4f86c2426.html

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)

http://www.ohchr.org/en/NewsEvents/Pages/NewsSearch.aspx?CID=SY

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/

 

ソーシャルメディア:

Twitter: https://twitter.com/UN

Flickr: http://www.flickr.com/photos/un_photo/

YouTube: http://www.youtube.com/unitednations

Tumblr: http://united-nations.tumblr.com/

 

フォトギャラリー:

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/49c3646c25d.html

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/photogallery.php

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/media-resources/photo-gallery

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/photography/photo_2013.php#UNI82253

統合地域情報ネットワーク(IRIN)

http://www.irinnews.org/photo/

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シリア紛争が4年目を迎える中、レバノン、トルコ、ヨルダン、イラク、エジプトなど、シリア周辺国で難民登録を行ったシリア難民の数は250万人を超えた©UNHCR/A.McConnell
シリアに関する独立調査委員会のピネイロ委員長は、シリアでの悲惨な暴力に収束の兆候は見られないと述べ、包囲された地区では人々がゴミをあさり、子どもが餓死するような事態が生じていると報告した©UN Photo/Jean-Marc Ferré
シリアを追われ、ヨルダンの首都アンマンに逃げてきた母子は、崩れかかった建物の地階にひっそりと暮らしている©UN Photo/Jean-Marc Ferré
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