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シリア危機と国連の対応【ウィークリー・アップデート第10号 9/25付資料】

2013年09月27日

国連広報局(DPI)は、シリア危機への国連の様々な対応をまとめた資料を週に一度発表しています。以下はその日本語訳です。

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ウィークリー・アップデート

国連広報局(DPI)第10号/2013925

化学兵器禁止機関(OPCW)は921、シリア政府から保有化学兵器に関する資料を初めて受け取ったことを確認するとともに、OPCWの技術事務局が受け取った情報の審査を開始したと述べました。OPCWはまた、締約国がシリアの化学兵器廃棄に関する決定案を協議中であることも明らかにしました。

-保有化学兵器に関する資料の受け取りに関するニュース記事は以下をご覧ください。

http://bigstory.ap.org/article/syria-sends-opcw-chemical-weapons-inventory

-化学兵器禁止機関(OPCW)のウェブサイト

http://www.opcw.org/

基文(パン・ギムン)事務総長924、総会で演説し、シリア政府に対して、化学兵器禁止条約への加入により、受け入れた義務を全面的かつ早急に履行するよう強く促しました。また、加盟国に対し、「流血を助長するのをやめ、あらゆる(紛争)当事者への武器の流れを断つ」よう訴えました。

政治的プロセスに関し、事務総長は現在の外交上の弾みを土台に、当事者を交渉の席に着かせ、ジュネーブⅡ会議を実現する必要性を強調しました。「私は常々、軍事的な勝利は幻想にすぎないと申し上げてきました。政治的解決以外に正解はありません」事務総長はこのように述べています。

-事務総長の総会演説(9月24日)の日本語訳はこちら

https://www.unic.or.jp/news_press/messages_speeches/sg/4776/

-オリジナル英文はこちら

http://www.un.org/apps/news/infocus/sgspeeches/statments_full.asp?statID=1985

一方、セルストレム教授率いる化学兵器調査ミッション925、信憑性のある化学兵器使用の疑いのうち、まだ調査が行われていないものに関する事実関係調査を行うため、ダマスカスに到着しました。その中には、3月19日のハンアルアサルでの事件のほか、すでに調査ミッションが調査の必要性を確認している2つの事件が含まれています。また、調査ミッションは、8月22日、24日および25日の事件における化学兵器使用の疑いに関し、シリア政府が保有する可能性がある情報についても、政府と協議する予定です。

-詳しくは以下をご覧ください。

http://www.un.org/sg/spokesperson/highlights/index.asp

紛争で身動きが取れなくなった民間人に対する援助は、引き続き大きな課題となっていますが、国連児童基金(UNCEF)のアンソニー・レイク事務局長は9月23日、UNICEFとそのパートナーが今年に入りほぼ恒常的に、アレッポ、ダマスカス近郊農村部、ホムスの大部分、デリゾールおよびダルア近郊農村部にいる数十万の子どもたちへの援助に困難を抱えていることを明らかにしました。「人道支援を支障なく届けるためには、シリア政府と反体制派双方による明確なコミットメントが必要です」事務局長はこのように述べ、これを達成する現実的な方法として、人道目的で紛争を一時停止し、人道支援要員に安全なアクセスと移動の自由を認めることをあげました。

-UNICEFの報告は以下をご覧ください。

http://www.unicef.org/media/media_70440.html

主な国連ニュース記事

一人でシリアを逃れる子どもが数千人に、と国連機関が警告

2013年9月20日 – UNICEFはきょう、シリアでは4,000人を超える子どもたちが両親や大人の親類の付き添いなしに、一人で国境を超え、隣国に流入していることを明らかにし、保護者のいない子どもたちが搾取や虐待を受ける危険が極めて高くなっていると警告しました。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=45902&Cr=syria&Cr1

アンジェラ・ケイン:シリアに軍縮を 

2013年9月23日 – アンジェラ・ケイン国連軍縮担当上級代表はテレビ番組 “Talk to Al Jazeera” に出演し、シリアの化学兵器調査について語りました(この記事には、UNODAウェブサイトのアルジャジーラへのリンクが含まれています)。

http://www.un.org/disarmament/

国連報告書:シリア危機でアラブ世界全体の開発が窮地に

2013年9月23日 – 国連開発グループがアラブ諸国連盟、国連西アジア経済社会委員会と共同で発表した報告書によれば、最近のアラブ世界の混乱によって、この地域では貧困の削減を掲げるミレニアム開発目標(MDGs)の達成が危ぶまれています。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=45945&Cr=syria&Cr1=

国連の事務局、機関、基金および計画へのリンク

国連広報局(DPI)シリア特集ページ

http://www.un.org/apps/news/infocusRel.asp?infocusID=146&Body=Syria&Body1=

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/media/index.html

世界食糧計画(WFP)

http://www.wfp.org/countries/syria

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/crisis/syria

世界保健機関(WHO)

http://www.who.int/countries/syr/en/

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/4f86c2426.html

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)

http://www.ohchr.org/en/NewsEvents/Pages/NewsSearch.aspx?CID=SY

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/

 

ソーシャルメディア

Twitter: https://twitter.com/UN

Flickr: http://www.flickr.com/photos/un_photo/

YouTube: http://www.youtube.com/unitednations

Tumblr: http://united-nations.tumblr.com/

 

フォトギャラリー:

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/49c3646c25d.html

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/photogallery.php

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/media-resources/photo-gallery

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/photography/photo_2013.php#UNI82253

統合地域情報ネットワーク(IRIN)

http://www.irinnews.org/photo/

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昨年来、およそ200万人のシリアの子どもたちが学校に行かれない状況にある。国連児童基金(UNICEF)はシリアの近隣国と協力し、子どもたちが安心して学べる環境づくりに全力をあげて取り組んでいる©UNCEF/NYHQ2013-0561/Noorani
第68回国連総会で演説を行う潘基文(パン・ギムン)事務総長©UN Photo/Eskinder Debebe