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シリア危機と国連の対応【ウィークリー・アップデート第9号 9/18付資料】

2013年09月20日

国連広報局(DPI)は、シリア危機への国連の様々な対応をまとめた資料を週に一度発表しています。以下はその日本語訳です。

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ウィークリー・アップデート

国連広報局(DPI)第9号/2013918

国連化学兵器調査官による報告書が915、調査チームを率いるオーケ・セルストレム教授から基文(パン・ギムン)事務総長に提出されました。翌日、安全保障理事会(安保理)に調査結果に関するブリーフィングを行った事務総長は、調査ミッションがシリアでの化学兵器の使用をはっきりと確認したことを明らかにしました。これによると、調査官は8月21日に「ダマスカスのグータ地区で、サリンを搭載した地対地ロケット弾が比較的大規模に用いられたという明白で説得力のある証拠を収集」しました。事務総長は、化学兵器の使用が戦争犯罪であり、1925年ジュネーブ議定書をはじめとする慣習国際法ルールの重大な違反に当たることを強調しました。また、事務総長はこの発言の中で、各理事国に対し、9月14日に米ロが合意した「シリア化学兵器廃棄枠組み」の執行と遵守を確保する方法について検討するよう強く促しました。同時に、政治的解決が極めて重要であると強調し、できるだけ早期にジュネーブで国際会議を招集する用意があることを改めて表明しました。

-事務総長による安保理への報告は以下をご覧ください。

http://www.un.org/apps/news/infocus/sgspeeches/statments_full.asp?statID=1966

-調査チームによる報告は以下をご覧ください。

https://s3.amazonaws.com/unoda-web/wp-content/uploads/2013/09/Fact_Sheet_SG_CW_Report.pdf

その直後に開かれた記者会見で、事務総長は事態の重大性に鑑み、安保理の結束が不可欠だと強調しました。また、安保理は決定的な前進に向けた政治的意志を実証し、グータでの事件は紛争解決へのさらに本格的な取り組みを促す契機となるだろうとの期待も表明しました。

-事務総長の記者会見の詳細は以下をご覧ください。

http://www.un.org/sg/offthecuff/index.asp?nid=2985

これに先立ち、912に発表された声明で、事務総長はシリアが10月14日付で「化学兵器の開発、生産、貯蔵および使用の禁止ならびに廃棄に関する条約」に加入することを歓迎しました。また同日、シリア政府から、バッシャール・アル・アサド大統領がシリアの条約加入を定める政令に署名した旨伝える書簡を受け取ったことも明らかにしました。

-シリアからの書簡受理に関する詳細は以下をご覧ください。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=45852&Cr=syria&Cr1=

ブラヒミ共同特別代表917、スイス国営ラジオ・テレビとのインタビューで、ジュネーブⅡ会議が10月に開催される可能性があるとの期待を表明しました。共同代表は米ロに対し、最近の関係改善を土台に、政治的解決に向けて協力するよう強く促しました。

-スイス国営ラジオ・テレビとのインタビューは以下をご覧ください(フランス語)。

http://www.rts.ch/info/monde/5219385-lakhdar-brahimi-la-conference-de-paix-sur-la-syrie-aura-lieu-en-octobre.html

シリア国内で緊急援助を必要とする人々が700万人を突破するなど、人道状況が悪化を続ける中で、ヴァレリー・エイモス人道問題担当事務次長 緊急援助調整官913、全ての当事者に対し、戦闘行為を停止し、包囲されている地区の民間人に対する無制限のアクセスを直ちに認めるよう改めて呼びかけました。事務次長は、ダマスカス近郊の農村部で50万人以上が身動きの取れない状態にいるとの報告に強い懸念を表明しました。

-エイモス事務次長の声明は以下をご覧ください。

http://reliefweb.int/sites/reliefweb.int/files/resources/Statement%20by%20ERC%20Valerie%20Amos%20on%20Syria%2013Sept2013.pdf

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、ボートでイタリア南部に到着するシリア難民の数が急増しています。UNHCRは、2013年になってから海路でイタリアに到着したシリア人が4,600人を超えると見ていますが、その3分の2は8月に流入しています。UNHCR職員がシリア人難民から聞いた話によれば、こうした難民のほとんどがダマスカスから出航しています。

-UNHCRの報告を含め、国連ジュネーブ・オフィスのシリアに関する最新情報は以下をご覧ください。

http://www.unog.ch/unog/website/news_media.nsf/(httpBriefingsLatest_en)/DD75809FFF1FCB2DC1257BE50042994E?OpenDocument

 

主な国連ニュース記事

国連中央緊急対応基金、シリア人への支援に5,000万ドルを拠出

2013年9月13日 – 国連はこのたび、国内と近隣地域全体で増大を続けるシリア人被災者を援助する機関の取り組みを支援するため、5,000万ドルを拠出することになりました。国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、この金額は単独国に関する協調対応への支援としては、史上最大の拠出額に当たります。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=45849&Cr=syria&Cr1=

紛争の中、UNICEFはシリアの子どもたちの教育再開に向けた取り組みを強化

ダマスカス、2013年9月15日 – きょう新学年がスタートしたシリアでは、多くの子どもたちが教育の継続にとてつもない課題を抱えています。3年目に入った紛争で、全体のほぼ5分の1に相当する4,000校近くの学校が損傷を受けたり、破壊されたり、国内避難民家族の避難所になったりしているからです。

http://www.unicef.org/media/media_70390.html

ザータリ・キャンプのシリア難民、WFP支給の引換券で食料の購入を開始

アンマン、2013年9月17日 – 国連世界食糧計画(WFP)は、ヨルダンのザータリ・キャンプで暮らす10万人以上のシリア難民全員を対象とする初回の食料引換券の支給を完了しました。これによって、難民ははじめて、キャンプ内の指定店舗から自分たちで選んだ食料を購入できるようになっています。

http://www.wfp.org/news/news-release/syrian-refugees-begin-using-wfp-vouchers-buy-food-zaatari-camp

 

国連の事務局、機関、基金および計画へのリンク:

国連広報局(DPI)シリア特集ページ

http://www.un.org/apps/news/infocusRel.asp?infocusID=146&Body=Syria&Body1=

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/media/index.html

世界食糧計画(WFP)

http://www.wfp.org/countries/syria

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/crisis/syria

世界保健機関(WHO)

http://www.who.int/countries/syr/en/

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/4f86c2426.html

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)

http://www.ohchr.org/en/NewsEvents/Pages/NewsSearch.aspx?CID=SY

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/

ソーシャルメディア

Twitter: https://twitter.com/UN

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フォトギャラリー:

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/49c3646c25d.html

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/photogallery.php

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/media-resources/photo-gallery

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/photography/photo_2013.php#UNI82253

統合地域情報ネットワーク(IRIN)

http://www.irinnews.org/photo/

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母親がシリアのホムスからレバノンに逃れた後に生まれた男の子、アリ君。生まれつき消化器官に問題があり、生後15日目に手術を受けた。現在も気管支炎に苦しんでいる©UNHCR/S.Baldwin
調査チームを率いるセレストレム教授から報告書を受け取る事務総長©UN Photo/Paulo Filgueiras
ケリー米国務長官と協議するブラヒミ共同特別代表、ジュネーブで©UN Photo/Jean-Marc Ferre
トルコ南部の難民キャンプで暮らすシリア人の子どもたち。子どもと十代の若者が半数を占めている©Johdi Hilton/IRIN
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