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ACTとともに、COVID-19に終止符を打つ行動を(COVID-19関連記事・日本語訳)

2020年12月29日

コロナウイルス・ワクチンの治験を行うオックスフォード大学ジェンナー研究所とオックスフォード・ワクチン・グループの科学者チーム©University of Oxford/John Cairns

ハイレベル・イベント:ACTアクセラレーターを通じたCOVID-19共同対策

アントニオ・グテーレス国連事務総長、英国と南アフリカの両国政府、世界保健機関(WHO)が9月30日に共催したACTアクセラレーターに関するハイレベル・イベントは、ACTアクセラレーター、とりわけそのCOVAXファシリティーに対するグローバルな協力で実現した前進を体現するものとなりました。

このハイレベル・イベントの主眼は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への協調のとれたグローバル対応に向けて政治的コンセンサスを強化し、新たなツール、とりわけ効果的なワクチンに公平にアクセスできることの重要性と緊急性を先頭に立って主張することにありました。究極的には、COVID-19の世界的大流行(パンデミック)にできるだけ早く終止符を打つために必要なツールを提供するためには、ACTアクセラレーターへの支援を大胆に変革する必要があるからです。

ハイレベル・イベントでは、アントニオ・グテーレス国連事務総長、 テドロス・ゲブレイェススWHO事務局長、南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領、英国のボリス・ジョンソン首相とドミニク・ラーブ外務・英連邦大臣、ノルウェーのエルナ・ソルベルグ首相、ドイツのアンゲラ・メルケル首相、カナダのジャスティン・トルドー首相、ビル&メリンダ・ゲイツ財団のビル・ゲイツ共同議長、デイビッド・マルパス世界銀行総裁が発言しました。

イベントはその成果として、ACTアクセラレーターのビジョン実現に向けた世界的な決意を再確認するとともに、このグローバル危機に終止符を打つために世界が必要とするツールを届けるために十分な資金を確保すべく、2020年12月にかけて開催される一連のハイレベル・イベントの幕を開けました。

「私たちは共に激動の中にいる。そして共に乗り越えるのだ」
アントニオ・グテーレス国連事務総長

背景情報

COVID-19対策の画期的な国際協力体制である「ACTアクセラレーター(Access to COVID-19 Tool Accelerator)」は4月24日、WHOが欧州委員会(EC)、フランスおよびビル&メリンダ・ゲイツ財団と共同で、国連事務総長や各国首脳の支援を受けながら、COVID-19のパンデミックに終止符を打つための全面的なグローバルな解決策を生み出すことを目指して立ち上げられました。

ACTアクセラレーターには政府や科学者、企業、市民社会、慈善団体のほか、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)、FIND、GAVI(旧称:ワクチンと予防接種のための世界同盟)、グローバルファンド、ユニットエイド、ウェルカム・トラスト、世界銀行も加わっています。

ACTアクセラレーターには、開発、生産から、検査や治療の公平な分配とアクセス可能性に至るまで、4つの行動の柱が設けられています。

  1. 診断法:医療関係者を養成し、高品質の簡易検査を開発、提供するとともに、特に低・中所得国で検査を実施する
  1. 治療法:治療・予防ツールを開発、配布する
  1. ワクチン(COVAX):効果的なワクチンの研究を加速するとともに、本格的な製造・供給・配布能力を構築する
  1. 医療制度:必要な人々に必須のツールが届くよう、制度を強化する

 

ACTアクセラレーターは、官民の専門能力と、全世界の研究機関の力を結集し、COVID-19の診断法、治療法、ワクチンの開発と公平な配布の推進を図っています。また、先駆的な公衆衛生機関の知見も活用します。

ACTアクセラレーターは発足以来、その機動的な構造によって、国際的公衆衛生エコシステムを醸成してきました。その結果、、すでに具体的な成果として、ワクチン候補の試験を加速し、COVAXファシリティーを創設し、数十件の新規治療法の評価を行うとともに、これら成果物の国際的な配分に関するコンセンサスを確立しています。

9月10日のACTアクセラレーター運営評議会発足は、全体的なACTアクセラレーター・エコシステムとその促進機構確立の最終段階です。ACTアクセラレーターは今後、早いうちにスタートアップ段階を脱し、初期の目覚ましい前進を大規模なインパクトへと変えていくことが必要とされています。

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原文(English)はこちらをご覧ください。