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国連本部の第1段階:職員が歩いてみた(COVID-19関連記事・日本語訳)

2020年08月12日

ニューヨークの国連本部の事務局棟の前には加盟国の国旗が並ぶ©UN Photo/Manuel Elias

国連本部の第1段階:職員が歩いてみた

執筆者:須賀正義 ニューヨーク国連本部 プレスオフィサー

2020年7月17日 – 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行(パンデミック)により、国連本部は3月中旬以来、1日最大で200人から300人程度の職員が出勤し、職員の大多数は在宅勤務となっています。

国連職員の段階的なオフィスでの勤務の再開の一環として7月20日、出勤する職員の最大数が約400人に引き上げられます。これは通常のおよそ1割の数に相当しますが、国連本部ビルは職員の次のグループの復帰を受け入れる準備を整えています。

今週はじめ、私は4カ月ぶりに国連本部ビルを訪れ、第1段階で導入されている安全・保健措置を点検しました。ビルへの入場から退場に至るまで、私が職場で経験したことを詳しくお伝えしてみたいと思います。写真撮影は、私の同僚であるUN Photoのマヌエル・エリアス職員が担当しました。

職場に戻れてほっとしました。まず私の目に入ったのは、42番街の職員通用口に掲げられたCOVID-19関連の安全上の注意書きでした。

本人確認のため、マスクを下にずらして、有効な国連入構許可証を提示するよう求められました。

列に並ぶ人はいません。国連職員IDを機械に通してセキュリティー・チェックを通過し、接触なしで入場できるよう開け放たれた扉から、中に入りました。

一方通行の指示に従って歩き続けます。事務局棟は、今年創設75周年を迎える国連と同様に、COVID-19の嵐にびくともせず、堂々とそびえ立っています。

右に曲がり、事務局とダグ・ハマーショルド図書館棟をつなぐ回廊に向かって歩きます。そこに新しくビルの入り口が設けられているからです。でも、もう一つ見慣れないものが…。それは新しい手洗い所でした。

この新たな通用口に回転扉はありません。再び、どこにも触れないまま中に入ります。国連に勤めるようになってから、このドアを通るのは初めてのことでした。

一方通行を指示するステッカーに従い、事務局ロビーを通ります。窓の外を眺めると、イーストリバーとロングアイランド・シティが遠くに見渡せます。

フィジカル・ディスタンシング(身体的距離確保)を呼びかけるステッカーがあちこちに注意深く貼られています。ピカピカに磨かれた床には、私の姿が映っています。目立たぬところでビルの清掃と維持に取り組む同僚たちに思いを馳せます。ありがとう。

ビル内の共用エリアやエレベーターの中では、常にマスクを着用することが必要です。エレベーターの最大定員は2人です。

エレベーターを降りた階では、柔軟な職場配置が行われています。ここでも一方通行のルールが適用されていました。

会議室には、フィジカル・ディスタンシングを取るよう注意を促すステッカーが貼られています。部屋の外側には定員を記した表示もありました。とはいえ、第1段階で対面型の会議を開くことはできません。

ここも一方通行。建物の東側に面した部分を歩きます。西側のワークステーションを使うことはできません。スペースが足りないからです。

使用禁止の椅子と机は、くっ付けてデスクの下にしまわれ、勤務中のフィジカル・ディスタンシングが確保できるようになっています。ここにも注意を促すステッカーが貼られています。

クリーニング用品は共用スペースに置かれています。1日の仕事の始まりと終わりに、消毒用のウェットティッシュで機材をきれいにしました。

フィジカル・ディスタンシングを保ち隣や向かい側に座る人はいないため、ワークステーションでマスクを着用する必要はありません。オフィスは閑散としていますが、第1段階の間はこの状態が続くことになります。

同僚とのフィジカル・ディスタンシングを保つ余裕は十分にあります。エアコンは心地よく、冷暖房換気システムは、ビル内に最大限の外気を取り入れる設定になっています。昼頃には30分間、または快適な気温が保てればできるだけ長時間、ビル全体で外気が100%取り込まれます。さらに同じ換気が毎晩、丸1時間にわたって繰り返されます。

席を立って食べ物を取りに行ったり、トイレに行ったり、建物の中を動き回ったりする場合には、いつもマスクを着けなければなりません。食堂もカフェも閉まっているので、昼食を持参しないと…

…自販機のスナックしかありません。

標識に注意しながら矢印に従い、他の人のそばを通るのを避けます。

帰宅の準備をして、別の扉から外へ出ます。

国連本部をはじめ、世界各地の国連拠点で出勤して働く同僚たちに特別の感謝を捧げながら、1番街へと向かいます。

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原文(English)はこちらをご覧ください。

 

 

 

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