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COVID-19パンデミックの中、国連PKOは不可欠な活動を続ける(COVID-19関連記事・日本語訳)

2020年04月23日

COVID-19パンデミックに対応し、予防措置を講じる国連中央アフリカ多面的統合安定化ミッション(MINUSCA)の要員たち©MINUSCA/Grothe Leonel

COVID-19パンデミックの中、国連PKOは不可欠な活動を続ける

 

2020年4月14日 ー 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックで活動にいくらかの制約が生じているとはいえ、国連の平和維持ミッションは、そのマンデートの遂行を続ける傍ら、各国のコロナウイルス対策を支援しています。

「COVID-19の影響があろうと、私たちが平和維持のインパクトと実績の改善に向けた努力を停止したり、凍結したりすることはありません」ジャン=ピエール・ラクロワ事務次長(平和活動担当)は、アトゥール・カレ事務次長(活動支援担当)も同席して開かれた最近のブリーフィングで、このように述べています。

2人の国連幹部は、国連ミッションのCOVID-19対策は4つの重要な目的を指針としていると述べました。すなわち、国連要員とその不可欠な活動継続能力を守ること、ウイルスの蔓延を食い止め、緩和するための支援を行い、国連要員が感染を媒介しないようにすること、各国当局によるCOVID-19対策を支援すること、そして主要なマンデートの遂行を続けることです。

感染のないミッションの確保

4月9日現在、国連職員と関連要員およそ9万5,000人が平和維持活動に従事していますが、このうちCOVID-19への感染が確認されたのは6人となっています。

「私たちは問題を助長するのではなく、解決に貢献することを望んでいます」ラクロワ事務次長はブリーフィングでこのように語り、国連が6月30日まで、すべての人員の交代と帰国のほか、制服組要員の新規展開も停止するなど、厳しい措置を講じていることを説明しました。

これまでのところ、国連PKO要員の間での感染確認件数は非常に低く抑えられていますが、カレ事務次長が率いる活動支援局(DOS)は、各ミッションの医療施設に防護具や人工呼吸器など、感染者を治療するためのツールを確保できるよう努めています。

COVID-19による脅威にもかかわらず、マリで民間人保護の取り組みを続ける国連警察部隊©MINUSMA

カレ事務次長はまた、すべてのミッションが、国連要員を空路で避難させる能力を含め、緊急事態への準備体制を整えておくための措置も講じられていると述べています。

受入国への支援

国連ミッションは、現地の当局や部局の能力構築活動、側面支援、サプライチェーン、意識向上、医療機器の配給などを通じたものを含め、各国当局によるCOVID-19への対応も支援しています。さらに、ミッションはラジオやソーシャルメディアを通じ、今回のパンデミックに関する事実情報を提供するとともに、危機に関するデマへの対策も行っています。

国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)は、人道支援パートナーと協力し、COVID-19を予防し、これに備えるための方法について、避難民家族に対する教育を行っています。安全が確認された場合、避難民は窮屈な民間人保護施設での感染リスクを低下させるため、自発的に出身の村へ戻るよう助言を受けています。

UNMISSはラジオ・ミラヤ(Radio Miraya)のプログラム編成を通じ、南スーダン政府と世界保健機関(WHO)による啓発キャンペーンを支援するとともに、コミュニティー・メンバーに対し、COVID-19の症状と予防方法を説明した教育用フラッシュカード数千枚を配給しています。

国連マリ多面的統合安定化ミッション(MINUSMA)は、ガオ州アンソンゴに手洗いステーションを設けました。平和維持要員は巡視の際も、住民にCOVID-19の予防に関する教育を行っています。

国連が後援するコンゴ民主共和国のラジオ局「ラジオ・オカピ(Radio Okapi)」で、COVID-19の蔓延回避のため、予防措置を講じるスタッフ©Photo: MONUSCO/Radio Okapi

国連キプロス平和維持軍(UNFICYP)は女性団体と協力し、隔離期間中に家庭内暴力を受けかねない女性を対象とするアウトリーチへの取り組みを支援しています。

 

COVID-19により、活動が一部制限されてはいるものの、国連ミッションは引き続き、そのマンデートで与えられた任務を遂行しています。

MINUSMAの平和維持要員は、最近の議会選挙への準備として、不可欠なロジスティクス面・作戦面での支援を提供し、選挙当日には投票所の治安を確保しました。

コンゴ民主共和国で展開されているブルーヘルメットは最近、同国東部で武装集団に拉致されていた女性と子どもを含む民間人38人の解放に貢献しました。国連レバノン暫定軍(UNIFIL)も、ブルーラインの監視を続けています。

その間も、すべての国連ミッションは、それぞれの緊急時対応策を更新、実行することで、COVID-19という特定の文脈で発生し、かつ、それぞれの安全と安心はもとより、マンデートの履行にも影響しかねないさまざまな結果に向けたPKOの備えを確保しようとしています。

 

執筆者について

グローバル・コミュニケーション局

国連グローバル・コミュニケーション局(DGC)は、国連の活動に対するグローバルな認識と理解を推進します。

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原文(English)はこちらをご覧ください。

 

 

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