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グローバルな安全保障への脅威を検討し、
必要な変革を勧告するハイレベル・パネルを設置

プレスリリース 03/121-J 2003年12月05日

 コフィー・アナン国連事務総長は2003年11月4日、グローバルな安全保障への脅威と国際システムの改革に関するハイレベル・パネルを任命しました。タイのアナン・パニャラチュン元首相を議長とするこのハイレベル・パネルは、事務総長が2003年9月23日の総会演説で設置を表明していたものです。
 
 アナン事務総長はジュリアン・ロバート・ハント総会議長(セントルシア)宛ての11月3日付書簡で、「脅威、挑戦、変化に関するパネル」のメンバー16人を発表しました。事務総長はハイレベル・パネルの任務が「平和と安全保障に関する限り、経済・社会問題も含め、幅広い平和と安全保障の分野で世界が直面する大きな脅威と挑戦を検討し、集団的対応の諸要素について勧告を行うこと」にあることを想起しました。
 
 他のパネル・メンバー15人は以下のとおりです。

  • ロベール・バダンテール(フランス):フランス上院議員、元フランス法相
  • ジョアン・クレメンテ・バエナ・ソアレス(ブラジル):元米州機構事務局長
  • グロ・ハーレム・ブルントラント(ノルウェー):元ノルウェー首相、元世界保健機関事務局長
  • メアリー・チネリー=ヘス(ガーナ):ガーナ国家開発計画委員会副議長、元国際労働機関事務局次長
  • ガレス・エバンス(オーストラリア):国際危機グループ議長、元オーストラリア外相
  • デイビッド・ハネー(英国):元英国国連常駐代表、英国キプロス特使
  • エンリケ・イグレシアス(ウルグアイ):米州開発銀行総裁
  • アムレ・ムーサ(エジプト):アラブ連盟事務局長
  • サティシュ・ナンビアール(インド):元インド陸軍中将・国連保護軍(UNPROFOR)司令官
  • 緒方貞子(日本):元国連難民高等弁務官
  • エブゲニー・プリマコフ(ロシア):元ロシア連邦外相
  • 銭其シン(中国):元中国副首相・外相
  • ナフィス・サディク(パキスタン):元国連人口基金事務局長
  • サリム・アハメド・サリム(タンザニア連合共和国):元アフリカ統一機構事務局長
  • ブレント・スコウクロフト(米国):元米空軍中将・国家安全保障担当大統領補佐官

ハイレベル・パネルへの委任事項

 この1年間の出来事は、集団安全保障の基盤を揺るがし、私たちに共通の問題と挑戦への集団的対応の可能性に対する信頼を根底から覆しました。また、私たちが現在直面する挑戦、および、将来に直面する可能性の高い課題の挑戦や性質について、大きな意見の違いがあることも明るみに出しました。

 ハイレベル・パネルのねらいは、平和と安全保障に対する今後の脅威に関する慎重な分析、集団行動がなしうる貢献の評価、ならびに、国連の主要機関を含めた既存のアプローチ、手段およびメカニズムの全体的評価に基づき、効果的な集団行動を確保するための明確で実際的な措置を勧告することにあります。

 ハイレベル・パネルは、具体的問題についても、具体的な場所での国連の役割についても、政策を策定することを要求されていません。要請されているのは、前途に控えた挑戦を新たに評価するとともに、集団行動を通じてこれらの挑戦に実効的に対処する上で必要となる変革を勧告することです。

 具体的なハイレベル・パネルの任務は以下のとおりです。

  1. 国際の平和と安全に対する今日のグローバルな脅威を検討し、将来の脅威を分析すること。特定の加盟国が個別に直面するさまざまな脅威の相対的重要性については、捉え方の相違が引き続き存在し得るものの、グローバルなレベルで適切なバランスを見出すことが重要です。また、異なる脅威の間の関係を理解することも重要です。
  2. これらの挑戦に対処する上で、集団行動がなしうる貢献を明らかにすること。
  3. 国連の主要機関の見直しなども含め、実効的な集団行動を確保するために必要な変革を勧告すること。

 ハイレベル・パネルの活動は、広義の平和と安全保障の問題に及びます。つまり、平和と安全保障に対する将来の脅威と直接に関係する限りにおいて、経済や社会など、その他の問題や制度にも分析と勧告の対象を広げるべきこととされています。

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