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第59回総会議長にガボンのジャン・ピン氏を選出

プレスリリース 04/050-J 2004年06月18日

国連総会は6月10日、ガボンのジャン・ピン国務大臣兼外務・協力・フランス語圏大臣を第59 回総会の議長に選出しました。ピン氏は9月の第59回総会開会から、議長を務めることになります。

新議長に選ばれたピン氏は、アフリカ出身の総会議長が自分で10人目となることを指摘。この任命は、将来の世代が戦争や低開発の惨禍に見舞われなくても済むような、より思いやりのある世界を作り上げるという国連の崇高な任務にガボンがほぼ50年間、参加し続けてきたという実績に花を添えるものだと語りました。

ピン氏はしかし、この任務を達成できるかどうかは、相互理解、対話および寛容の精神に基づく全加盟国の参加と協力にかかっていると発言。国連を再活性化せるために必要な取り組みを続けるための協議の拡大を提案するとともに、国連事務総長の改革続行の決意に改めて支持を表明しました。

第58回総会のジュリアン・R・ハント議長(セントルシア)はピン氏の選出を祝し、今次総会での進展が、ピン氏の任期を活力と影響力に満ちたものとする上での一助になろうとの期待を述べました。第58回総会ではこれまで、経済・社会的な開発をはじめ、重要分野における国連活動の進展が図られてきましたが、その作業には大きな困難を伴ってきました。

ハント議長によれば、総会の作業の再活性化に向け、多くの取り組みが行われてきました。その中には、総会と安全保障理事会および経済社会理事会各々との実務関係の緊密化、総会の優先課題の一部見直し、議長の権限強化などが含まれます。

優先的な緊急課題としては、2005年の国連総会ハイレベル本会議にむけた準備作業があげられます。このハイレベル本会議は、ミレニアム宣言やミレニアム開発目標(MDGs)など、経済・社会分野での国連の重要な会議とサミットの成果に関する包括的なフォローアップと実施の再検討が行われる予定です。

また、アフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)も重要です。NEPADは紛争や大災害に取り組み、可能であればこれを予防するとともに、アフリカにおける持続可能な開発を促進するための行程を示すものです。さらにアフリカの団結を強めようとする総会の取り組みにおいて、「アフリカの息子」であるピン氏は大きな財産となることでしょう。

各地域グループの代表はこの機会を捉えて、ハント議長に敬意を表し、ピン次期議長に祝辞を述べるとともに、ドミニカ共和国およびハイチに対して共感と連帯の意を表明しました。

本日(6月10日)の会合の冒頭、総会はドミニカ共和国とハイチの政府および国民に対し、最近になって両国を襲った洪水による悲劇的な人命の損失と広範な物的被害について、深い同情の意を表しました。国際社会に対しては、連帯感を示すとともに、両国から現下の窮状に対する何らかの支援要請があった場合、および、何らかの援助アピールがあった場合、迅速かつ寛大にこれに応じるよう、呼びかけがなされました。