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世界人口デー(7月11日)に寄せる
潘基文国連事務総長メッセージ

プレスリリース 07/050-J 2007年07月11日

今年の世界人口デーのテーマ「妊産婦の健康のパートナーとしての男性」は、性と生殖を含む女性の権利をサポートする男性の基本的役割を取り上げています。

現在、毎年50万人以上の女性が妊娠・出産中に死亡していますが、その99パーセントは開発途上国でのことです。さらに多くの女性が、本人と家族の生活の質に深刻な影響を与える重い合併症に苦しんでいます。このような死や苦しみの大半は防ぐことができます。

妊産婦の健康のパートナーとして、男性は命を救うことができます。男性は多くの面で決定的役割を果たします。一般に夫は、家族計画と、家族全体の幸福と繁栄に影響を与える家庭の資源の使い方に関する決定権を持っています。知識のある夫のサポートがあれば、妊娠と出産による影響を改善することができ、合併症により女性が緊急に医療を必要とする場合には、そのような夫のサポートが生死を分ける可能性もあります。また協力的な父親は、愛情をこめた育児において重要な役割を果たします。

あまりに多くの女性が、性と生殖の権利を認められないために、妊娠・出産中に命を落としています。女性の間に急速に広がるHIVは、多くの場所で女性が自分の健康を守る力を与えられていないことを示す悲しい証拠です。女性が家族計画を立てることができれば、残りの人生の計画も立てることができます。女性が健康ならば、より生産的になることができます。性と生殖の権利が促進・保護されれば、完全かつ平等に社会参加する自由を手にすることができます。

いくつかの国では、女性が家族計画に参加し、助産士や緊急産科医療による支援を受けられるようになり、10年間で妊産婦死亡率がかなり減少しています。しかし2015年までに世界中で妊産婦の健康を向上させるというミレニアム開発目標を達成するためには、なすべきことがまだたくさんあります。男性と力を合わせることは、性と生殖の健康と権利を向上させる重要な戦略です。また同じくミレニアム開発目標の1つであるジェンダーの平等も、男性と女性の生命が相互依存し、女性のエンパワーメントは万人の利益になることを男性が認めれば、達成の道に近づくでしょう。

この世界人口デーに当たり、男性がパートナー・主体となって変化をもたらし、あらゆる方法で人権と母体の安全を支援することにより、すべての人が健康で機会に恵まれた世界を創ることに貢献するよう呼びかけようではありませんか。