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事務総長、マンデラ元南ア大統領の死去に際し声明を発表

プレスリリース 13-091-J 2013年12月06日

潘基文(パン・ギムン)事務総長は12月5日、南アフリカでアパルトヘイト=人種隔離政策の撤廃運動を指導し、ノーベル平和賞を受賞したネルソン・マンデラ元大統領が死去したことを受け、深い哀悼の意を示しました。

「マンデラ氏は世界にとって唯一無二の存在だった。静かな気品を漂わせながら数々の業績を成し遂げ、正義を実現した巨人だ。マンデラ氏が命懸けで取り組んだ人間の尊厳や平等、自由のための闘いに、世界の多くの人々が強い影響を受けた」と述べ、改めてその功績を称えました。

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ネルソン・マンデラ氏の死去に寄せる事務総長メッセージ

(2013年12月5日)

ネルソン・マンデラ氏は国際的な舞台において唯一無二の存在でした。氏はまさに、静かな尊厳と並外れた功績を兼ね備え、正義と人間としての現実的な理想を追求した巨人と呼ぶのにふさわしい存在でした。

私はマンデラ氏逝去の報に接し、深い悲しみに包まれています。国連を代表し、私は南アフリカ国民、特にネルソン・マンデラ氏の家族や友人の方々に対し、深い哀悼の意を表します。

人間の尊厳、平等、自由を求めるマンデラ氏の無私の闘いに感化された人々が、全世界に数多くいます。マンデラ氏は極めて個人的に、私たち一人ひとりの生活に影響を与えました。また、現代において、国連の価値観と願望をこれほど前進させた人物も他にはいません。

ネルソン・マンデラ氏は、国民と人道への奉仕にその一生を捧げましたが、これには大きな個人的犠牲が伴いました。氏の揺るぎない立場と、その根底にある道義的な力は、アパルトヘイト制度の解体に決定的な役割を果たしました。

27年間にわたる拘禁から解放された後も、恨みを抱かず、対話と理解を土台に新生南アフリカの構築を決意したその姿は、特に際立っていました。マンデラ氏の政権下で設置された真実和解委員会は今でも、人権侵害の遺産を抱える社会で正義を実現するためのモデルとなり続けています。

国連はネルソン・マンデラ氏をはじめ、執拗な人種主義と差別に直面していたすべての南アフリカ国民と手を携え、数十年間に及ぶ反アパルトヘイト闘争を繰り広げました。1994年、自由な南アフリカの初代民選大統領としてマンデラ氏が行った国連総会演説は、まさにその勝利を決定づける瞬間でした。総会は氏の誕生日にあたる7月18日を「ネルソン・マンデラ国際デー」と定め、全世界での平和と自由の文化促進に対する氏の貢献を認識し、毎年これをさらに広めるための記念行事を開催することを宣言しました。

私は2009年、ネルソン・マンデラ氏にお会いすることができました。私がマンデラ氏の生涯にわたる功績に感謝すると、氏はその功績が自分のものではなく、他の人々のものであることを強く主張しました。私は氏の無私無欲の態度と、共有の目的意識の強さに深い感銘を受けました。

ネルソン・マンデラ氏は、私たちが信念と夢、努力をともにすれば、私たちの世界にとって、そして私たち一人ひとりにとって、何が実現できるかを実証したのです。

私たちはマンデラ氏の生涯を模範としつつ、よりよく、より公平な世界の実現を決してあきらめてはならないという氏の呼びかけを心に留めながら、これからも日々努力を続けていこうではありませんか。

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-事務総長の声明(英文)は以下をご覧ください。

http://www.un.org/News/Press/docs//2013/sgsm15524.doc.htm

©UN Photo/Pernaca Sudhakaran