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核実験に反対する国際デー(8月29日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース 22-051-J 2022年08月29日

カザフスタンの草原地帯から太平洋の手付かずの海、オーストラリアの砂漠に至るまで、核実験は、私たちの地球の自然環境と、そうした環境を故郷とする生物種や人々を長らくむしばんできました。

「核実験に反対する国際デー」は、核軍拡競争の名の下にもたらされた壊滅的で今もなお続く被害を世界中で認識する日です。それは、核の瀬戸際政策の愚かさによって苦しんだ人々を記憶に留める方法です。そして、世界はあらゆる核実験を法的拘束力のある形で、きっぱりと禁止すべきであるという警鐘です。

核のリスクが新たな高みに達している中、今こそ包括的核実験禁止条約(CTBT)を全面的に発効させ、効果的な検証制度によって下支えする時です。

核兵器は私たちの世界に存在すべきではありません。核兵器が勝利や安全を保障することは決してありません。核兵器は、そもそも破壊しかもたらさないようにできているのです。

私たちの世界は、あまりにも長きにわたって、この死の装置の人質にされてきました。「核実験に反対する国際デー」にあたり、私は人類と地球両方の健康と存続のために行動を起こすよう、世界に呼びかけます。

核実験の終わりを確実なものとし、核兵器を完全に過去のものにしようではありませんか、今もこれから先も。

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原文(English)はこちらをご覧ください。