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国際移住者デー(12月18日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース 20-098-J 2020年12月18日

今年の「国際移住者デー」にあたり、私たちは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行(パンデミック)によって、何百万もの人々が友人や家族から引き離される苦痛と雇用不安、新しく馴染みのない現実に適応する必要性に迫られた、この1年間を振り返ります。

これらは、全世界の移民が毎日、 経験している感覚です。

多くの課題が突きつけられた今年、私たちは、自分たちのコミュニティーの中で、見えない存在となっていることがあまりにも多い人々にいかに頼っているかも、認識するようになりました。病人や高齢者の介護から、都市封鎖(ロックダウン)の中での食料供給確保に至るまで、移民が危機の最前線に立ち、並外れて大きな役割を果たしていることで、全世界の社会に対するそのさらに幅広い貢献も明らかになったからです。

移民は、私たちの社会に欠かせない存在となっているのと同様、私たちの復興においても中心的な存在とすべきです。

私たちは、その法的地位に関係なく、移民があらゆる国のパンデミック対策、特に保健とワクチン接種のプログラム策定の対象に含まれるようにせねばなりません。ヘイトスピーチと排外主義行為は拒絶しなければなりません。そして、所得も法的地位もなく、帰国の手段も持たずに取り残されている移民のために、解決策を見つけなければなりません。

今年の「国際移住者デー」にあたり、パンデミックからの復興の機会を捉えて 「安全で秩序ある正規の移住のためのグローバル・コンパクト」を履行し、人間の流動性について改めて考え、移民が本国と外国で経済を再興できるようにするとともに、さらに包摂的で強靭な社会の構築を目指そうではありませんか。

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