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世界エイズ・デー(12月1日)に寄せる アントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

プレスリリース 20-093-J 2020年12月01日

UNAIDS video screenshot. UNAIDS

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の危機に世界の関心が集中する中で、今年の「世界エイズ・デー」は、その出現から40年近く経った今も、私たちに影響を及ぼし続けているもう一つの病気の世界的大流行(パンデミック)も注視し続ける必要性を改めて痛感させています。

顕著な成果こそ見られるものの、エイズの緊急事態は終わっていません。今でも、毎年170万人がHIVに感染し、約69万人が命を失っています。しかも不平等によって、自身の権利を主張するために立ち上がることが最も困難な人たちが、最も影響を受けやすいという状況が続いています。

COVID-19は世界に対する警告となりました。健康面の不平等は、私たち全員に影響するからです。すべての人が安全でない限り、誰も安全ではありません。

HIVへの対応は、COVID-19対策の大きな参考になります。エイズに終止符を打ち、COVID-19に打ち勝つためには、スティグマ(偏見)や差別をなくし、人々を中心に据え、私たちの対応を人権とジェンダーに配慮したアプローチに根づいたものとしなければならないことがわかっています。

貧富の差によって、人々が必要な医療を受けられるかどうかが決まるべきではありません。私たちは誰でも、どこでも金銭的、物理的に利用できるCOVID-19ワクチンとHIV治療、ケアを必要としているからです。

健康は人権の一つです。ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を達成するためには、健康を投資の最優先課題としなければなりません。今年の「世界エイズ・デー」にあたり、世界はCOVID-19を克服し、エイズに終止符を打つために連帯し、責任を共有しなければならないことを認識しようではありませんか。

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