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COVID-19とメンタルヘルスへの対応の必要性に関する政策概要の発表に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長ビデオ・メッセージ(ニューヨーク、2020年5月13日)

プレスリリース 20-030-J 2020年05月15日

メンタルヘルスは、私たち人間にとってとても大切なものです。

それは、私たちが豊かで充実した人生を送り、コミュニティーに参加することを可能にしてくれます。

しかし、COVID-19ウイルスが今、身体的健康を攻撃するばかりではなく、精神的な苦しみも増幅させています。

最愛の人たちを失う悲しみ

仕事を失うショック

隔離や移動の制限

難しい家族関係

未来に対する不安や恐れ

うつ病や不安症などのメンタルヘルスの問題は、私たちの世界にある苦しみの最大の原因のひとつです。

私はこれまでの人生を通じて、そして自分の家族の中で、メンタルヘルスの医師や精神科医と身近に接してきました。

また、母国ポルトガルの首相として、そして国連難民高等弁務官として、それらの症状の苦しみを痛切に理解してきました。

この苦しみは多くの場合、差別と偏見により悪化します。これはまったく受け入れることができません。

何十年にもわたるメンタルヘルス・サービスへの軽視と過少投資の結果、COVID-19パンデミックは今、さらなる精神的ストレスを家庭やコミュニティーにもたらしています。

リスクが最も高い人々は、最前線の現場にいる医療従事者であり、また高齢者、思春期の子どもたちや若者、メンタルヘルスの症状のある人々、そして紛争や危機に巻き込まれている人々です。

私たちは彼らを助け、寄り添わなくてはなりません。

パンデミックが収束したとしても、悲しみ、不安、憂鬱な気分は人々とコミュニティーに影響を及ぼし続けます。

こうしたことが、本日発表したCOVID-19とメンタルヘルスに関する政策概要の背景です。

メンタルヘルスに関する役務提供は、COVID-19への政府の対応の中で極めて重要な部分です。この対応は拡充され、十分な予算が確保されなければなりません。

各国の政策は、メンタルヘルスの症状がある 人々を支援し、ケアを提供するとともに、彼らの人権と尊厳を守らなければなりません。

ロックダウンや隔離が実施される際には、メンタルヘルスに不調をきたす人々に対する差別があってはなりません。

パンデミックから復興を遂げるにあたっては、メンタルヘルスに関するサービスをよりコミュニティーに近いものとし、またメンタルヘルスがユニバーサル・ヘルス・カバレッジに含まるようにしなければなりません。

国連は、すべての人が、あらゆる場所で、精神的支援を求められる世界を築くよう力を尽くしていきます。

このパンデミックがもつメンタルヘルスの側面に緊急に取り組むべく、私は各国政府、市民社会、保健当局が協力するよう促します。

特に政府に対しては、来る世界保健総会でメンタルヘルスへの意欲的な取り組みを表明するよう求めます。

* *** *

原文(English)はこちらをご覧ください。

 

 

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