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砂漠化および干ばつと闘う国際デー(6月17日)に寄せる潘基文国連事務総長メッセージ

プレスリリース 09-024-J 2009年06月30日

砂漠化と土地の劣化による影響は、地表の3分の1に及び、10億もの人々の暮らしや安らぎ、発展を脅かしています。長期にわたる干ばつや飢饉、そして貧困の深刻化に直面し、土地を捨て去ることを余儀なくされる人々も多くいます。環境問題により移住を強いられた人々は、すでに2,400万人に上ると見られます。その数は2050年までに2億人に達する恐れもあります。

今年の「砂漠化および干ばつと闘う国際デー」は、砂漠化による各国と地域の安定に対する脅威の高まりにスポットを当てます。過去40年間に生産力を失い、放棄された耕作地は世界全体の3分の1近くに上ります。放牧地のほぼ4分の3は、さまざまな砂漠化の兆候を示しています。気候変動はこれを助長する要因の一つですが、原因はそれだけではありません。私たちは特に、農作業や水資源管理のやり方を考え直さなければなりません。農牧業は淡水利用の70%を占めるばかりか、森林破壊の80%の原因にもなっているからです。資料やバイオ燃料向けの作物需要の高まりを持続可能な形で管理できなければ、こうした希少資源への圧力はさらに強まるでしょう。

世界の消費と生産の現状は持続不可能です。このままでは、2008年に起きたような世界的食糧危機がさらに発生するだけでなく、砂漠化や土地の劣化、干ばつも続くことになるでしょう。貧しい人々はここでも真っ先に犠牲になり、最後まで立ち直ることができないのです。

持続可能な開発委員会は最近閉幕した第17会期で、砂漠化と土地の劣化がグローバルな対策を要するグローバルな問題であることを強調しました。世界の指導者は12月、コペンハーゲンで気候変動に関する合意をめざす上で、このような対策を打ち出すことができます。地球温暖化に歯止めをかけるための包括的で公平な合意は、すでに現れ始めている影響に対する開発途上国の適応も支援するものでなければなりません。特に、土地管理の改善、水利用の効率化、そして持続可能な農業を支援するため、十分かつ予見可能な資金を提供する必要があります。

今年の「砂漠化および干ばつと闘う国際デー」にあたり、砂漠化を放置することで生じる安全上の危険を認識しようではありませんか。また、私たちは気候変動と闘うことで、砂漠化を逆転させ、農業生産性を向上させ、貧困を緩和させ、そして地球規模の安全保障を強化することに貢献できると認めようではありませんか。