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世界自閉症啓発デー(4月2日)事務総長メッセージ

プレスリリース 13-012-J Rev. 1 2013年03月29日

「世界自閉症啓発デー」はこれまで、全世界で何百万ともいわれる自閉症およびその他の発達障害の人々についての国際的な関心を高めることに成功してきました。

国連総会は今会期中、この問題に関する新たな決議を採択し、自閉症の人々とその家族を支援していく決意を示しました。この決議は加盟国などに対し、研究を強化するとともに、保健、教育、雇用などの不可欠なサービス提供を拡充するよう促しています。

世界保健総会執行理事会も次回の5月の会合で、自閉症スペクトラム障害の問題を取り上げる予定です。

国際的な注目は、偏見、認識不足、不十分な支援体制といった課題に取り組むうえで欠かせません。現時点の研究でも、早期に対応することによって、自閉症の人々がその能力を著しく高める手助けとなることがわかっています。今こそ、よりインクルーシヴな社会の実現を目指し、自閉症の人々の才能に関心を向け、その潜在的能力を開花させるための機会を確保すべき時なのです。

総会は9月23日、ハイレベル会合を開催し、自閉症スペクトラム障害を有する人々を含め、10億人を超える障害者の現状について話し合います。私は、指導者たちがこの機会を捉え、障害者、さらには人類全体に役立つ有意義な変革を実現するものと期待しています。

これからも、自閉症スペクトラム障害の人々と手を携え、持てる力を育成することを支援しながら直面する課題に取り組むことで、これらの人々が生来の権利である生産的な生活を送れるようにしようではありませんか。

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