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女性に対する暴力撤廃の国際デー(11月25日)事務総長メッセージ

プレスリリース 11-070-J 2011年11月24日

女性と女児に対する暴力は様々な形で行われ、世界中に広がっています。レイプ、家庭内暴力、職場でのハラスメント、学校でのいじめ、女性器切除、武力紛争における性暴力などです。加害者は圧倒的に男性です。途上国においても先進国においても、この暴力の広がりに衝撃を受けざるをえません。暴力は多くの場合、単にその脅威だけでも、女性の完全な平等を妨げる重大な障害となります。

暴力を受けないで生きることは、女性と女児にとって不可分で基本的な権利です。国際人権・人道法にも規定されています。そしてこれは私のUNiTE to End Violence against Women(団結しよう、女性への暴力を終わらせるために)キャンペーンの中心的テーマでもあります。2008年の発足以来、キャンペーンは世界中の政府、市民社会、企業、アスリート、アーティスト、女性、男性、若者などに刺激を与えてきました。「Say NO-UNiTE(団結してノーと言おう)」キャンペーンが社会的動員の基盤となり、世界中で抗議の行進や社会の意識向上キャンペーン、立法による権利擁護から被害者の支援にいたるまで、200万を超える活動が記録されています。

このような活動の多くは、国連女性に対する暴力撤廃信託基金(United Nations Trust Fund to End Violence against Women)から支援を受けています。15年前の設立以来、基金は世界126カ国・地域において、339の事業に対し7,700万ドル相当の資金援助を行ってきました。私たちは基金にもっと多くのことを期待していますが、支援の需要は常に資源を上回っています。今年だけでもすでに2,500件近い申請が寄せられ、要求額は12億ドルに届こうとしています。私はすべてのパートナーに対し、この膨大な不足分を満たせるよう支援を求めます。

私たちの課題は、「ゼロ・トレランス(非寛容)」のメッセージが広く伝わるようにすることです。そのためには、社会全体、とりわけ若い人々に関与してもらうことが必要です。特に若い男性と男児がキャンペーンの先導者となることが強く求められています。男らしさの健全なイメージを促進することが必要です。いまだに数多くの青年が、ステレオタイプで時代遅れの男性像に囲まれて育っています。女性や女児に対する暴力について友人や仲間と話し合い、それを根絶するための行動を起こすことにより、彼らは数世代にわたって根付いた風習を打ち破ることができるのです。

今日のこの国際デーにあたり、私は世界中の政府とパートナーに対し、このような暴力のまん延を終わらせるため、若い人々のエネルギー、アイデア、そしてリーダーシップを生かすよう求めたいと思います。その時、私たちは初めて、より公正で、平和で、平等な世界を手にすることができるのです。

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