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世界人口デー(7月11日)事務総長メッセージ

プレスリリース 11-045-J 2011年07月11日

今年の「世界人口デー」は、この地球に70億人目の住人の誕生を迎える節目の年にあたります。私たちすべての人間性と多様性を記念する機会です。また人間同士、そして地球を大切にする私たち全員の責任を思い起こすときでもあります。

世界人口70億とは画期的な数字ですが、私たちの意識は常に人に払われるべきです。だからこそ、国連人口基金(UNFPA)がよりよい世界に貢献するための「70億人のアクション(7 Billion Actions)」キャンペーンを開始することにより、この数字に意味を与えていることを喜ばしく思います。

かつてないほど、人はソーシャルネットワークなどを通じて結束し、変革を目指すことができるようになっています。今年私たちは、絶望を希望に変え、差別に苦しむ人たちに対する公正な扱いを求め、専制に対して正義を要求する人々の圧倒的なパワーの例を数多く見てきました。

彼らは普遍的権利を切望し、その権利とは国連が誇りをもって掲げ、実現を目指して日夜努力を重ねているものです。

共通の価値を目指して行動するとき、私たちは共通の未来に貢献しています。貧困と不平等をなくせば、人間の膨大な潜在能力が解き放たれます。ミレニアム開発目標(MDGs)を促進することは、繁栄と平和をはぐくむことです。そしてこの地球を守ることは、私たちすべてを支えている自然資源を守ることです。

今年中に、この複雑で矛盾に満ちた世界に70億人目の赤ちゃんが生まれてきます。地球の全人口に十分な食料があるにもかかわらず、10億人近くが飢えています。多くの病気を根絶する手段があるにもかかわらず、それらの病気は依然として広がり続けています。 豊かな自然環境に恵まれていますが、それも日々略奪され搾取されています。心ある人は誰でも平和を夢見ますが、それでもなお、世界各地で紛争があり、武器があふれています。

これほどの困難を克服するためには、私たち一人ひとりがベストを尽くす必要があります。この「世界人口デー」にあたり、70億人目の住人のため、そして未来の世代のため、よりよい世界を作ることを目指して決然と行動しようではありませんか。

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