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世界トイレデー(11月19日)事務総長メッセージ

プレスリリース 16-101-J 2016年11月18日

Photo: Asian Development Bank

世界トイレデーは、地球規模の衛生危機に関する課題に対して意識を高め、行動を促すことを目指しています。これはしばしば無視され、タブーとして覆い隠されるテーマです。

今年の世界トイレデーでは、「トイレと仕事」、そして公衆衛生、またはその欠如が、生活と労働環境に与えるインパクトに焦点を当てています。

トイレは強力な経済をつくり出す上で決定的な役割を果たします。職場と自宅にトイレがないことは、常習的欠勤につながる不健康、集中力の低下、極度の疲労、生産性の減少など、深刻な影響をもたらします。職場でのすべての死の約17%は、職場における病気感染が原因となっています。

水と衛生(Water, Sanitation and Hygiene:WASH)へのアクセスは、経済成長を加速することができます。劣悪な衛生状態と安全でない水の影響により、毎年約2,600億ドルが失われています。水と衛生に投資される1ドルあたりにつき、4ドルの経済的利益が生まれます。

しかし、世界中で24億もの人々がトイレを利用できず、健康を維持し、子どもの命を守り、より良い未来に向けて働くために苦闘しています。特に女性と少女にとっては、適切なトイレに投資することが重要であり、清潔で安全な個室の施設を持つことができれば、月経や妊娠を安全に管理できるようになります。

持続可能な開発目標(SDGs)の目標6では、2030年までにトイレへのアクセスを確保するよう国際社会に呼びかけています。水と衛生に対する権利というこの基本的人権を達成することは、人々、ビジネス、そして経済にとって良いことです。誰でも、どこでも、適切で平等な衛生環境が得られる世界を目指し、努力を続けようではありませんか。

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