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核兵器の全面的廃絶のための国際デー(9月26日)事務総長メッセージ

プレスリリース 16-088-J 2016年09月25日

核軍縮は国連創設以来の原則の一つです。それはまた、初の総会決議の目的でもありました。軍縮は国連のDNAに組み込まれています。

私は、核兵器のない世界という目標に向けて前進できることを誇りに思ってきました。加盟国の行動に拍車をかけるため、核軍縮に関する5項目の提案も出しました。私はそれ以来毎年、この課題の緊急性について各国の納得を得るべく、全力を尽くしてきました。

世界全体を見渡せば、私たちが直面する核の危険性は高まっていることが分かります。多国間核軍縮の前進が滞っているからです。

核兵器システムの維持と向上のため、百億ドル単位の資金が注ぎ込まれています。

中でも朝鮮民主主義人民共和国は、核と弾道ミサイル能力の拡充を無謀に追求し、核実験禁止という規範と、国際社会の意志を何度も踏みにじっています。

悲しいことに、多くの国は依然として、国家安全保障の原理に核抑止を盛り込んでいます。しかし、最近の動向を見れば、核兵器で平和と安全が確保できないことは明らかです。その開発と保有はむしろ、国際的緊張の大きな原因となってきました。

このような中で、多国間核軍縮の未来に関する見解の溝が深まってきています。次回の核不拡散条約再検討会議サイクルは、2017年に始まる予定です。この会議で再び何も行動を起こさないという選択肢は、国際社会にありません。

核兵器のない世界に至る道は、数多くあります。大切なのは、すべての国が今すぐに、その軍縮と不拡散の約束を果たすことです。

緊急性と共通の目的意識を持って、核兵器の全廃に取り組むことを誓おうではありませんか。私たちの生存自体が、この取り組みかかっているのです。

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