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コフィー・アナン国連事務総長、広島市民にメッセージ
~ 国際社会は核軍縮と不拡散に一層の努力を ~

プレスリリース 03/076-J 2003年08月06日

以下は、8月6日に広島で行われる平和記念式典に寄せるコフィー・アナン国連事務総長のメッセージです。
 
 
 原爆が広島と長崎を破壊し、両市民に耐えがたい苦痛をもたらして以来、地球からの核兵器の完全な廃絶は、人類の切なる希望となってきました。この大きな懸念を反映し、国連はその創設当初から、最優先課題の一つとして、核軍縮と核不拡散の問題に取り組んでいます。
 
 1945年以降、1発の核兵器も使われていないことを偉業だと称する向きもあるでしょう。しかし、正確な数はわからないにせよ、世界には数万発の核兵器が現に存在するのです。冷戦終結後に見られた核弾頭削減の進展をさらに加速し、確実なものとしなければなりません。近年にはさらに、非核保有国による核兵器の取得や、既存の核弾頭を近代化し、新型の核兵器を作り出そうとする取組みなど、不穏な動きも見られます。核兵器や放射能爆弾がテロリストの手に渡る可能性も、より大きな不安となっています。
 
 国際社会はさらに努力を重ね、核軍縮と核不拡散に真剣に取り組んでいることを実証しなければなりません。広島市民の方々は、核兵器による被害を他の誰よりも、よくご存知です。皆様は関心を持つ他の市民や団体の方々とともに、世界中の人々と手を携え、希望を共にし、核の危険を遠ざけようと取り組んでこられました。皆様の主張は、国連にとってかけがえのない支えとなっています。
 
 私はまた、この場をお借りして、広島に最近、国連訓練調査研修所()のアジア太平洋地域事務所が開設されたことをお知らせしたいと思います。UNITARは、アジア太平洋の政府職員と学識者を対象とした研修活動を通じ、広島から発信される普遍的な希望のメッセージだけでなく、戦争、破壊、そして復興をプラスの力へと変えるための実際的な経験も伝えることができるでしょう。この新事務所に対する皆様の支援は、国連に対する変わらぬご支持を改めて示すものといえます。
 
 この平和記念の日に当たり、政府も一般市民も、私たちすべてが、世界の最も恐るべき兵器による全滅を恐れることなく、世界中の人々が平和な生活を送れる日の実現を近づけるという誓いを新たにしようではありませんか。この連帯の精神に基づき、私は、厳粛かつ不可欠なこの年次式典のご成功を心からお祈りいたします。

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