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コフィー・アナン国連事務総長、東ティモールの勇気と決意を称賛

プレスリリース 02/094-J 2002年10月22日

国連本部の国旗掲揚式で 

 以下は927日、ニューヨークでの東ティモール国旗掲揚式でコフィー・アナン国連事務総長が述べたあいさつです。

 きょうは歴史的な機会です。

 4カ月ほど前、私は東ティモール民主共和国独立の式典に出席させていただきました。きょう、東ティモールを国連の191番目の加盟国として迎えることは、私にとって大きな喜びです。

 この画期的な出来事は、独立国家の共同体に加わろうとする東ティモール国民の希望が実現したことを意味します。国連は長年にわたり、多国籍軍INTERFET、国連東ティモール支援団(UNAMET)、国連東ティモール暫定行政機構(UNTAET)および国連東ティモール支援ミッション(UNMISET)などの活動を通じて、東ティモールを支援してきました。

 私は今、東ティモールが国連の活動に積極的に参加してくれることを期待しています。それは、同国国民の闘争を特徴づけ、国連憲章にも体現された民主的原則による参加です。

 東ティモールの長きにわたる民族自決闘争を見てきた私達は誰も、この瞬間に感動を禁じえないでしょう。私達はすべて、東ティモールの人々が払った犠牲も、その指導者の勇気も、忘れることができないのです。これまでにも、東ティモールは、偉大な国家とはその規模や資源の問題ではなく、グローバルな市民性と国連憲章のもっとも崇高な原則の遵守によって決定されるのだということを示してきました。

 東ティモールの人々の勇気と決意、そして、正義、和解および民主主義の精神における自国建設へのコミットメントは、今日までの成果が将来の世代にも受け継がれるという最大の保証であると、私は確信しています。

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SG/SM/8405