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国際平和デー(9月21日)に寄せる
コフィー・アナン国連事務総長メッセージ

プレスリリース 03/097-J 2003年09月21日

 私たちは今年の「国際平和デー」を、特別な痛ましさと決意をもって迎えます。この1年間には、紛争、暴力そして憎悪が蔓延し、バグダッドでは国連自体が自爆テロの標的となり、国家の間には深い亀裂が生まれました。世界中の人々の平和と安寧を促進する国際社会の取り組みには、根本的な疑念が生じました。

 国連総会は国際平和デーを「すべての国家と民族に対して1日間の戦闘行為停止を呼びかける、世界的な停戦と非暴力の日」と指定しました。このように銃声が止めば、実際の現地活動が可能になるからです。具体的には、人道支援がより容易に行きわたること、一般市民が包囲から安全に逃れる道を確保すること、すぐに破壊されるという恐れなしに、作物を植えたり、避難所を作ったりできるようにすること、難民と避難民が少なくともしばらくの間、我が家を追われる原因となった交戦状況から逃れられるようにすること、などがあげられます。

 しかし、国際平和デーはもちろん、国際社会全体で私たちが直面する脅威と課題をじっくりと考えるべき機会でもあります。世界のあちらこちらで、平和と安全に対する脅威は、テロリズム、非通常兵器の拡散、国際犯罪ネットワークの広がり、さらには、これらの要素すべてがお互いを助長する恐れなど、新たな、さらに激しさを増す可能性のある存在として捉えられることが多くなっています。しかし、地球上のその他多数の人々にとっては、貧困、病気、欠乏および内戦が、引き続き最優先課題となっているのです。

 私達にとっての課題は、これらあらゆる脅威に対処するためのルール、手段および制度を確保することにあります。こうした問題には「1番目」「2番目」といった優先順位をつけるのではなく、すべての人々に影響、関係する一連のグローバルな国境を越えた課題として取り組まなければなりません。この1年間の亀裂の深まりにより、このようなルールと手段が不十分で、効果がないのではないかという疑念が生じています。

 国際平和デーが、短いながらも、比較的平穏な一日となることを期待しましょう。そして、この24時間のうちに平和的な対話を開始し、これを総会に引き継いで、今日の平和と安全に対する大きな脅威、特に、これらにどのように対処するかに関し、グローバルな合意の形成を促して行こうではありませんか。