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世界メンタルヘルス・デー(10月10日)に寄せる
コフィー・アナン国連事務総長メッセージ

プレスリリース 03/107-J 2003年10月14日

~各国政府は若い人々の特別なニーズに十分配慮しなければならない~

今年の「世界メンタルヘルス・デー」は、世界中で最も弱い立場にある人々、すなわち精神、情緒、行動などに障害を持つ子どもや青少年の特別なニーズを取り上げます。

これらの障害に伴う困難は、世界中の子どもと青少年の健全な成長と福利に対する脅威として理解されるようになってきました。すでに十分弱い立場にあるこの若者たちは、辱めや差別の対象となりがちです。十分なケアを受けられないこともあります。教育の機会を与えられないかも知れません。他の若者が享受する、自らの将来を築くチャンスすら得られないかもしれません。

途上国も先進国も、診断技術、治療法、公共の意識、教育などの改善により、この困難を軽減するよう努力する義務があります。各国政府は、史上最も広く批准されている国際法である「国連児童の権利に関する条約」に基づく義務を履行し、「子どもの人格、才能、および精神的・身体的能力の最大限の発達」を可能にするよう努めなければなりません。

この「世界メンタルヘルス・デー」にあたり、条約に明記された子どもの権利を実現するため、今一度力を尽くしましょう。若者のメンタルヘルスという、十分な配慮を必要とする問題に対して、できる限りの注意を払うことを誓いましょう。