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国際移民は世界全地域で増大を続け、2億7,200万人に達する、と国連が予測(プレスリリース日本語訳)

プレスリリース 19-081-J 2019年09月18日

国際移民の総数は、引き続き世界人口を上回るペースで増加

ニューヨーク、9月17日-全世界の国際移民の数は、2019年に2億7,200万人と、2010年から5,100万人増加したものと見られています。国連が本日発表した新たな推計によると、国際移民が世界人口に占める割合も、2000年の2.8%から現在は3.5%へと上昇しています。

国連経済社会局(DESA)が本日公表したデータ『国際移民ストック2019(International Migrant Stock 2019)』は、世界のあらゆる国と地域に関し、年齢別、男女別、出生地別に国際移民の最新推計を提供するものです。この推計は国勢調査、登録人口または国別の代表的調査から得られた外国出身者または外国人人口に関する各国の公式統計に基づいています。

DESA局長を務める劉振民(リュウ・ジェンミン)国連事務次長は、次のように述べています。「出身地と移住先の双方の国の開発に移民と移住が果たす重要な役割を理解するうえで、このデータは欠かせません。秩序ある安全な正規の責任ある移住と人々の移動を行いやすくすれば、持続可能な開発目標(SDGs)の達成にも大きく寄与するでしょう」

2019年のデータを地域別に見ると、国際移民を最も多く受け入れているのはヨーロッパ(8,200万人)で、これに北米(5,900万人)と北アフリカ・西アジア(4,900万人)が続いています。

国別に見ると、国際移民の約半数はわずか10カ国で暮らしており、中でも米国は、全世界の国際移民の19%に相当する5,100万人を受け入れています。以下、受入移民数の第2位と第3位はドイツとサウジアラビア(それぞれ1,300万人)で、これにロシア連邦(1,200万人)、英国(1,000万人)、アラブ首長国連邦(900万人)、フランス、カナダ、オーストラリア(それぞれ800万人程度)、イタリア(600万人)が続いています。

出生地を見ると、国際移民の3分の1はわずか10カ国の出身であり、中でも最大のインドは、約1,800万人の移民を海外に送り出しています。国外への移民が次に多いのはメキシコ(1,200万人)で、以下中国(1,100万人)、ロシア連邦(1,000万人)、シリア・アラブ共和国(800万人)となっています。

国際移民が総人口に占める割合には、大きな開きがあり、地域別に見て最もその割合が高いのは(オーストラリアとニュージーランドを含む)オセアニア(21.2%)と北米(16.0%)、逆に最も低いのはラテンアメリカ・カリブ(1.8%)、中央・南アジア(1.0%)、東・東南アジア(0.8%)となっています。

国際移民は主として、同じ地域内にある国の間を移動しています。サハラ以南アフリカ(89%)、東・東南アジア(83%)、ラテンアメリカ・カリブ(73%)、中央・南アジア(63%)では、同一地域内の出身者が国際移民の大半を占めています。対照的に、北米(98%)、オセアニア(88%)、北アフリカ・西アジア(59%)では、国際移民のほとんどが域外出身者となっています。

国境を超える強制避難民の数は、増加を続けています。2010年から2017年にかけ、全世界の難民と庇護申請者の数は約1,300万人増加し、国際移民全体の増加分の4分の1近くを占めています。北アフリカ・西アジアは、全世界の難民と庇護申請者のうち約46%を受け入れており、これにサハラ以南アフリカ(21%)が続いています。

男女別の構成を見ると、女性は2019年の時点で、国際移民の半数弱を占めています。世界の国際移民総数に女性と女児が占める割合は、2000年の49%から2019年の48%へと、若干の低下を示しています。女性移民の割合は北米(52%)とヨーロッパ(51%)で最も高く、サハラ以南アフリカ(47%)と北アフリカ・西アジア(36%)で最も低くなっています。

年齢別に見ると、国際移民の7人に1人は20歳未満です。2019年のデータによると、全世界の国際移民の14%に当たる3,800万人が20歳未満となっています。サハラ以南アフリカは、これら若年国際移民を最も多く受け入れており(全体の27%)、以下ラテンアメリカ・カリブと北アフリカ・西アジア(それぞれ約22%)が続いています。

国際移民の4人に3人は現役世代(20~64歳)です。20歳から64歳の移民は、2019年時点で2億200万人と、全世界の国際移民の74%を占めています。東・東南アジア、ヨーロッパ、北米では、現役世代が国際移民の4分の3を超えています。

データについて

『国際移民ストック2019』は、232の国と地域を対象とする年齢別、男女別、出身地別の国連国際移民推計の2019年改定版であり、これまでの推計は1990年、1995年、2000年、2005年、2010年、2015年および2019年のそれぞれ年央(7月1日)時点で行われています。

2019年版『国際移民ストック』と関連資料は、bit.ly/Migration2019でご覧になれます。

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報道関係のお問い合わせ先:

– Ms. Donna G. Cusumano, UN Department of Global Communications
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– Mr. John Wilmoth, Director, Population Division, UN Department of Economic and Social Affairs (DESA)
メールアドレス:wilmoth@un.org

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