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ティジャニ・ムハンマド=バンデ 第74回国連総会議長(略歴)

プレスリリース 19-074-J 2019年09月10日

第74回国連総会議長に選任されたティジャニ・ムハンマド=バンデ氏©UN Photo/Evan Schneider

国連総会は2019年6月4日、ナイジェリア国連常駐代表のティジャニ・ムハンマド=バンデ氏を来る第74回国連総会議長に選任しました。

ティジャニ・ムハンマド=バンデ氏は学者、そして外交官として輝かしい経歴を積んでおり、ナイジェリアのアフマド・ベロ大学から政治学士号(1979年)、米国のボストン大学から政治学修士号(1981年)、カナダのトロント大学から政治学博士号(1987年)をそれぞれ取得しています。

ムハンマド=バンデ氏は1980年、ナイジェリアのウスマヌ・ダンフォディヨ大学で採用後、学術界でのキャリアを大学院生助手としてスタートし、1998年には常勤教授を経て、最終的には2004年に大学副総長に就任し、5年間にわたってその職を務めました。2007年、ムハンマド=バンデ氏が副総長を務めた同大学は、さまざまな学部に約2万人の全日制学生を擁し、学術プログラム認定数でもナイジェリアでトップに立ちました。

2000年から2004年まで、ムハンマド=バンデ氏は、モロッコのタンジールにあるアフリカ開発行政訓練研究センター(CAFRAD)所長を務めました。1964年にアフリカ諸国の政府により設立されたCAFRADは、地域初の政府間ガバナンス改革センターとなりました。ムハンマド=バンデ氏の指導の下、CAFRADはアフリカの上級公務員が大いに必要としていた訓練を改善し、アフリカのガバナンス問題に関する専門的な研究を行うとともに、国連経済社会局(DESA)をはじめ、多種多様なパートナーとの連携を図りました。

2010年から2016年まで、ムハンマド=バンデ氏は国立政策戦略研究所で所長を務めました。同研究所は、ナイジェリアで最も有名な政策研究所として、ナイジェリア軍の幹部を含め、官民のリーダー向けの研修を実施しています。所長を務めたムハンマド=バンデ氏は、同研究所のプログラム策定と活動の大幅な質的向上に貢献しました。この点で最も顕著な取り組みとしては、アフリカで初の政党政策・指導者育成センターの設置が挙げられます。

ナイジェリアの国連常駐代表(2018~2019年)として、ムハンマド=バンデ氏は世界全地域の代表たちと連携し、共通の目標の達成に努めました。第71回総会では副議長を務めたほか、平和維持活動特別委員会(C34)議長や国連テロ対策センター諮問委員会メンバー、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)グループ議長など、いくつかのフォーラムでも積極的な役割を果たしました。

ムハンマド=バンデ氏は、国家功労賞(ナイジェリア)と大学教授職についての審査員も務めました。また、米国や中国の政府を含め、さまざまな組織や政府からも功労賞や栄誉賞を受けています。中でも、特筆すべきは、ナイジェリア国民として最高の栄誉の一つである連邦共和国勲章(OFR) の受勲です。

ムハンマド=バンデ氏は既婚で、子ども4人。水泳やサッカー、フィールドホッケー、農作業、音楽など、幅広い趣味の持ち主でもあります。

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原文(English)はこちらをご覧ください。