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国連総会、フィジー常駐代表を第71回総会議長に選出

2016年06月16日

潘基文事務総長(右)と第71回総会議長に指名されたフィジーのピーター・トムソン常駐代表(写真は2010年3月撮影)©UN Photo/Evan Schneider

2016年6月13日 – 国連総会は本日、フィジー常駐代表のピーター・トムソン氏を第71回国連総会議長に選出しました。

トムソン氏は9月の第71回総会初日に、現職のモーエンス・リュッケトフト氏に代わり、総会議長に就任します。

潘基文(パン・ギムン)事務総長はトムソン氏の議長選出を祝い、フィジー政府と民間セクターの両方の立場から、国際舞台で長年の経験を積んできたトムソン氏が、幅広い視点を備えて議長職を務めることになる点を強調しました

潘事務総長は「トムソン氏が他者の見解も求めながら、コンセンサスの形成に努めるものと確信しています。トムソン氏自身もかつて述べているとおり、『国連の前進は、敵対勢力の両端からではなく、中央で顔を合わせる者たちの協力によって実現する』からです」と語っています。

事務総長は、トムソン氏がフィジー常駐代表時代、77カ国+中国グループの議長として活躍したことを指摘しました。

潘事務総長はまた、国連開発計画(UNDP)、国連人口基金(UNFPA)、国連プロジェクト・サービス機関(UNOPS)の執行理事会議長を務めたことのあるトムソン氏には、国連開発システムに関する広範な知識が備わっていると述べました。事務総長はさらに、トムソン氏が2010年から2011年にかけ、総会副議長を務めた経験の持ち主であることも強調しました。

「次期議長は、開発の推進に対する強い熱意と、小島嶼開発途上国としての貴重な視点を兼ね備えています。また、持続可能な開発と気候対策の熱心な提唱者でもあります。私はトムソン氏の2030アジェンダと気候変動に関するパリ協定双方の実施に対する貢献に確信しています」と事務総長は語りました。

また、トムソン氏には、リュッケトフト議長のリーダーシップによって実現した「並外れた進歩」を土台として、これをさらに発展させるチャンスもあることを明らかにしました。

事務総長は「私はこの機会を捉え、リュッケトフト議長による多くの重要な取り組みを特に称賛したいと思います」と述べました。

また、事務総長は「総会は今月すでに、エイズに終止符を打つための行動志向の政治宣言を採択しています。リュッケトフト議長は、喫緊のグローバルな課題に関するテーマ別討議を招集したほか、危機の最前線にある地域にも足を運んでいます」と付け加えました。

潘事務総長はまた、リュッケトフト議長が次期事務総長選任プロセスの透明性を高めたことも指摘しました。

「この改革は、全世界からかつてない、極めて好意的な関心を集めています」事務総長はこのように語りました。

国連加盟全193カ国で構成される総会は、国連憲章で取り上げられた国際問題すべてを多国間で議論する場となっています。毎年9月から12月は通常会期として、集中的な審議が行われるほか、その後も必要に応じて会合が開かれています。

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