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シリア危機と国連の対応【ウィークリー・アップデート第59号】9/10付資料

2014年09月12日

国連広報局(DPI)は、シリア危機への国連の様々な対応をまとめた資料を週に一度発表しています。以下はその日本語訳です。

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ウィークリー・アップデート

国連広報局(DPI)第59号/2014910

 

デ・ミストゥーラ特使、シリアを初訪問

ステファン・デ・ミストゥーラ 国連シリア担当特使99から、ラムジー・エゼルディン・ラムジー副特使を伴い、シリアを初訪問しています。到着した2人の特使は、ファイサル・ミクダード副外相に迎えられました。両特使はシリア滞在中、政府高官やシリア国内の反体制派メンバー、市民社会代表その他の関係者と協議を行うことになっています。両氏は10月も他国の首都訪問を続ける予定です。

-関連プレスリリースは以下をご覧ください。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=48658#.VBKVIfl_tVI

 

事務総長、米国による反ISIL連合構築に向けた取り組みを歓迎

潘基文(パン・ギムン)国連事務総長98、バラク・オバマ米大統領と電話で会談し、イラクとシリアの広大な地域を占領している過激派の脅威に対抗する幅広い連合の構築に向けた取り組みを歓迎しました。事務総長はまた、米国が特に過激派によって立ち入りが妨げられている地域で、人道援助を緊急に必要としているイラク人への支援に取り組んでいることについても、オバマ大統領に感謝の意を表しました。

-詳しくは以下をご覧ください。

http://www.un.org/sg/offthecuff/index.asp?nid=3533

 

◆新任の人権高等弁務官、イラクとシリアでの紛争終結に向けた取り組みを要請

新任のゼイド・ラアド・アル・フセイン人権高等弁務官98、初めてジュネーブの人権理事会で演説を行い、国際社会に対して、ますます関連性を高めているイラクとシリアの紛争に歯止めをかけるよう強く促しました。「宗教・民族集団や、強制徴用と性的暴力の危険にさらされている子ども、そして厳しい制約を受けている女性を保護するため、本格的な取り組みが緊急に必要とされています」。高等弁務官はこう述べるとともに、次のように指摘しました。「現在、イラク北部の広い地域を支配下に置いているISIL集団、通称タックフィリは(シリア紛争の混乱に乗じて勢力を伸ばし始めた時点から)、人権を絶対的かつ意図的に無視する姿勢を明らかにしていました。異なる民族・宗教集団に対するその残忍な暴力は最近になって、過去に例を見ない規模に達しています」

-人権高等弁務官のスピーチの全文は以下をご覧ください。

http://www.ohchr.org/EN/NewsEvents/Pages/Media.aspx?IsMediaPage=true&LangID=E.dpuf

 

OPCW:シリアでの塩素ガス使用に「動かぬ証拠」

シリアでの兵器としての塩素ガス使用の疑いを調査するため、化学兵器禁止機関(OPCW)事務局長が任命した事実調査団(FFM)は、今年前半、シリア北部の数カ所の村で有毒化学物質が兵器として「組織的に繰り返し」使用されたという「動かぬ証拠」を突き止めました。調査団は910に発表した報告書で「使用されたガスの様子、物理的性質、作用や、ガスに曝されたことによって生じた兆候と症状、患者の治療に対する反応を検討した結果、FFMは高い確度で、問題となっている有毒化学物質が塩素またはその混合物であると結論づける」と述べています。FFMの報告書は被害者や医師、攻撃への第一応答者や目撃者との数十回にわたる面談の主な結果を提示しています。

-詳しくは以下をご覧ください。

http://www.opcw.org/news/article/opcw-fact-finding-mission-compelling-confirmation-that-chlorine-gas-used-as-weapon-in-syria/

 

UNICEF:シリアの子どもの半数が学校へ通えず

国連児童基金(UNICEF)は99、緊急事態または紛争の影響を受けている国々で、ほぼ3,000万人の子どもが学校に通えていないことを明らかにしました。この数は、全世界で学校に通えない子どもの約半数に相当します。

シリアでも、就学年齢の子どもの半数に当たる300万人が、きちんとした授業を受けられません。UNICEFは危機に見舞われた場合でも、子どもの学習機会を維持するため、国内避難民と難民の子ども向けの臨時教室や代替的な学習空間から、数百万冊のノート、リュックサックその他の不可欠な学校用品に至るまで、幅広い緊急教育プログラムを支援しています。しかし、こうしたプログラムは深刻な資金不足に陥っています。「昨年、UNICEFが全世界で支援する緊急教育プログラムに充当された資金は、人道援助向けに調達された資金全体の2%にすぎませんでした」。ジョセフィン・ブームUNICEFグローバル教育プログラム責任者は、このように語っています。「緊急事態の件数が記録的水準に達する中で、リスクにさらされる子どもたちも、これまでになく増えているため、このような子どもたちに支援の手を差し伸べるための資金も緊急に必要となっています」

-UNICEFのプレスリリースは以下をご覧ください。

http://www.unicef.org/media/media_75652.html

 

国連の事務局、機関、基金および計画へのリンク:

国連広報局(DPI)シリア特集ページ:

http://www.un.org/apps/news/infocusRel.asp?infocusID=146

化学兵器禁止機関・国連合同査察団(OPCW-UN):

http://opcw.unmissions.org

 

国連の人道関係機関:

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/media/index.html

世界食糧計画(WFP)

http://www.wfp.org/countries/syria

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/crisis/syria

世界保健機関(WHO)

http://www.who.int/countries/syr/en/

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/4f86c2426.html

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)

http://www.ohchr.org/en/NewsEvents/Pages/NewsSearch.aspx?CID=SY

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/

 

ソーシャルメディア:

Twitter: https://twitter.com/UN

Flickr: http://www.flickr.com/photos/un_photo/

YouTube: http://www.youtube.com/unitednations

Tumblr: http://united-nations.tumblr.com/

 

フォトギャラリー:

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/49c3646c25d.html

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/photogallery.php

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/media-resources/photo-gallery

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/photography/photo_2013.php#UNI82253

統合地域情報ネットワーク(IRIN)

http://www.irinnews.org/photo/

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デ・ミストゥーラ国連シリア担当特使は、ラムジー副特使とともに9月9日からシリアを訪問し、政府高官や国内の反体制派メンバー、市民社会の代表らと協議を行っている。写真は、国境を越えてヨルダンに流入する数百名のシリア難民が、水や食料などの援助物資を受け取っている様子©UNHCR/J.Kohler
9月1日に就任したゼイド・ラアド・アル・フセイン人権高等弁務官は9月8日、人権理事会 第27会期のオープニングで初の演説を行い、イラクとシリアでの紛争終結に向けた国際社会の取り組みを強く促した©UN Photo/Jean-Marc Ferré
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