本文へスキップします。

  • プリント

ここから本文です。

シリア危機と国連の対応【ウィークリー・アップデート第37号】4/2付資料

2014年04月06日

国連広報局(DPI)は、シリア危機への国連の様々な対応をまとめた資料を週に一度発表しています。以下はその日本語訳です。

*  * * * * * * * * *

ウィークリー・アップデート

国連広報局(DPI)第37201442

◆事務総長、シリア危機への対応に政治的意志を結集する必要性を強調

潘基文(パン・ギムン)国連事務総長41、ブリュッセルでの記者会見で、国際社会がシリア危機への対応に政治的意志を結集する必要性を協調しました。また、ジュネーブⅡ会議が大きな成果をあげていないことを認めつつも、ジュネーブで3度目の和平交渉を招集するための外交努力を続けていくことを明らかにしました。事務総長は政府と反体制側の双方に対し、政治的解決を探るため、建設的な対話に入るよう、改めて求めています。

-記者会会見の模様は以下をご覧ください。

http://www.un.org/sg/offthecuff/index.asp?nid=3369

国連本部での記者会見で、ラクダール・ブラヒミ・シリア担当共同特別代表の活動について質問を受けた副報道官は、ブラヒミ氏が先週、クウェートで開催されたアラブ諸国連盟サミットに、事務総長の代理として出席したことを明らかにしました。そして、ブラヒミ氏が幅広い関係者との協議を続けていると述べました。

-詳しくは以下をご覧ください。

http://www.un.org/sg/spokesperson/highlights/index.asp

 

UNRWA、ヤルムークへの支障のないアクセスを改めて要求

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は41、シリア当局から、4月4日まで4日間連続で、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプへのアクセスを禁止するとの連絡を受けたことを明らかにしました。「民間人の最低限の食料需要を満たすためには、ヤルムークで毎日、大量の食料物資を配給しなければなりません」。UNRWAは記者声明でこのように強調しています。戦闘行為の頻発で定期的なアクセスが妨げられる中、3月の食料配給量は1日平均でわずか97箱にとどまっています。UNRWAは、ヤルムークの民間人に対する安全、実質的かつ支障のないアクセスを改めて求めました。

-詳しくは以下をご覧ください。

http://www.unrwa.org/crisis-in-yarmouk

 

◆調査委員会の活動期限をさらに延長

人権理事会328シリアに関する国際調査委員会の活動期限を第28会期まで延長しました。理事会は、シリア当局が民間人の飢餓を戦闘手段として用いていること、民間人に対する包囲攻撃、そして人道援助要員を標的とするすべての暴力行為を強く非難しました。

-詳しくは以下をご覧ください。

http://www.ohchr.org/EN/NewsEvents/Pages/DisplayNews.aspx?NewsID=14455&LangID=E

 

主な国連ニュース記事

社会経済・損害評価:シリアのUNRWAマイクロファイナンス受益者

欧州連合(EU)の支援で実施されたシリアでのUNRWAマイクロファイナンス・プログラムに関する史上初の調査によると、紛争は「圧倒的かつ精神的苦痛の大きい」影響を及ぼしており、プログラム受益者の大多数が避難民となって、人道援助を必要とする状況に置かれています。この調査では、避難や物理的な破壊、略奪が蔓延した結果、UNRWAの支援を受けた事業のうち、存続しているのはわずか13%にすぎないという事実が明らかになりました。調査報告書はまた、シリア経済が2010年の水準に回復するまでには30年を要するという見方も示しています。

http://www.unrwa.org/resources/reports/socioeconomic-and-damage-assessment-reportunrwa-microfinance-clients-syria

 

シリア・アラブ共和国:募る干ばつの懸念

国連食糧農業機関(FAO)は3月28日、報告書を発表し、2014年5月から収穫時期に入る冬小麦と大麦が不作になるとの見通しを示しました。治安の悪化と紛争の継続で農地への立ち入りが難しくなり、農業生産に支障をきたす状況が続いています。灌漑ポンプその他の設備を運転するための燃料の不足は、問題を一層深刻にしています。FAOは、シリアの穀倉地帯で干ばつの兆候が表れていることについても、懸念を募らせています。

http://reliefweb.int/report/syrian-arab-republic/giews-update-syrian-arab-republic-concern-over-drought-conditions

http://www.fao.org/giews/english/shortnews/Syria28032014.pdf

 

国連の事務局、機関、基金および計画へのリンク

国連広報局(DPI)シリア特集ページ

http://www.un.org/apps/news/infocusRel.asp?infocusID=146&Body=Syria&Body1=

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/media/index.html

世界食糧計画(WFP)

http://www.wfp.org/countries/syria

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/crisis/syria

世界保健機関(WHO)

http://www.who.int/countries/syr/en/

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/4f86c2426.html

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)

http://www.ohchr.org/en/NewsEvents/Pages/NewsSearch.aspx?CID=SY

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/

 

ソーシャルメディア:

Twitter: https://twitter.com/UN

Flickr: http://www.flickr.com/photos/un_photo/

YouTube: http://www.youtube.com/unitednations

Tumblr: http://united-nations.tumblr.com/

 

フォトギャラリー:

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/49c3646c25d.html

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/photogallery.php

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/media-resources/photo-gallery

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/photography/photo_2013.php#UNI82253

統合地域情報ネットワーク(IRIN)

http://www.irinnews.org/photo/

* *** *

シリアから西隣のレバノンへ逃れた難民が100万人を超えた。人口およそ480万人のレバノンにも、シリア危機は深刻な影響を与えている©UNHCR/L. Addario
ガンを患い重症に陥った息子に水を与えるシリア人の母親。レバノンで。増え続ける難民の流入により、保健医療サービスは極限状態となっている©UNHCR/L. Addario
人権理事会は、「シリアに関する国際調査委員会」の活動期限を第28会期まで延長することを決めた©UN Photo/Jean-Marc Ferré