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シリア危機と国連の対応【ウィークリー・アップデート第20号】12/4付資料

2013年12月07日

国連広報局(DPI)は、シリア危機への国連の様々な対応をまとめた資料を週に一度発表しています。以下はその日本語訳です。

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ウィークリー・アップデート

国連広報局(DPI)第20号/2013124

◆事務総長、OPCW国連査察官の安全に言及

1127潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は、化学兵器禁止機関(OPCW)・国連合同査察団に関する2度目の月次報告書を安全保障理事会(安保理)に送付する書簡で、現地の不安定、予測不可能かつ極めて危険な状況に触れ、査察団員の安全に対する深い懸念を示しました。事務総長は、合同査察団がその任務を全うできるよう、全ての当事者が影響力の及ぶ範囲で、査察官の立ち入りと安全を確保しなければならないと述べました。

-事務総長から安保理議長に宛てた書簡は以下をご覧ください。

http://www.un.org/en/ga/search/view_doc.asp?symbol=S/2013/700

◆特別調整官、シリアからの化学兵器搬出に向けた継続的取り組みについて発言

OPCW国連合同査察団を率いるシグリッド・カーグ特別調整官1130、ダマスカスで記者会見に臨み、化学兵器のシリア国外搬出に向けた継続的な取り組みが依然として、現地の情勢不安によって大きな課題を抱えていると述べました。特別調整官は、シリアの化学兵器に用いられている化学物質をシリア領海外の米国船内で処分するという決定が下されていることを指摘する一方で、査察団が化学物質の海上輸送に対する支援の申し出を調整中であることを明らかにしました。査察団はまた、科学物質の調査と検証を支援するため、ラタキア港に暫定的な前進作戦基地を設置しようとしています。

-カーグ特別調整官のプレス・ステートメントは以下をご覧ください。

http://opcw.unmissions.org/Default.aspx?tabid=6576&ctl=Details&mid=10358&ItemID=9213&language=en-US

◆人道問題責任者、民間人保護の取り組み強化を要請

ヴァレリー・エイモス人道問題担当事務次長 緊急援助調整官123、安保理に対し、10月2日の人道アクセスに関する議長声明の実施状況についてブリーフィングを行いました。非公開のブリーフィングを終えた事務次長は記者会見で、事務的手続きについては若干の進展が見られるものの、アクセスとシリア国内の民間人保護を改善するためには、さらに多くの取り組みが必要だと述べました。また、民間人の保護、学校と病院の非軍事化、包囲されたコミュニティへのアクセス、戦線を越えて立ち入りが難しい地域へのアクセスなど、より困難な分野については、まったく前進が見られていないことも強調しました。

-エイモス人道問題担当事務次長によるブリーフィングの詳細は以下をご覧ください。

http://www.unocha.org/top-stories/all-stories/syria-greater-work-needed-improve-access-and-protection-civilians

◆WFP、包囲地域の人道状況を懸念

123世界食糧計画(WFPは11月中に13県の国内避難民世帯をはじめ、シリア国内340万人以上の食事を賄える食料を発送したほか、ここ数カ月にわたって立ち入りできなかった8カ所にも援助の提供を行ったことを明らかにしました。しかし、WFPは引き続き、ダマスカス周辺を含め、国内全土の紛争地帯に取り残されている多くのシリア人の運命に深い懸念を抱いています。特にハサカ県には、6カ月間も食料援助を受けることのできない地域があります。WFPはシリアで、世界最大規模の最も複合的な緊急対応を展開しています。紛争被災者の食料ニーズを満たすため、WFPは毎週4,000万米ドルの資金を確保する必要性に迫られています。

-詳しくは以下をご覧ください。

http://www.unog.ch/unog/website/news_media.nsf/(httpBriefingsLatest_en)/05FC04FD04589231C1257C36004EB20A?OpenDocument

◆UNRWAが年次アピールを発出

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA123、国連本部で年次拠出誓約会議を開き、2014年にパレスチナ難民に基本サービスを提供するため、6億8,700万ドルの拠出を要請しました。会議の席上、マーゴット・エリス事務局次長は、シリアに居住するパレスチナ難民52万人の福祉に対する懸念を表明しました。「暴力が続く中で、パレスチナ難民がますます紛争に巻き込まれ、攻撃の標的になる危険性が高まるのではないかと心配しています」。エリス次長はこのように述べるとともに、約1万人のパレスチナ難民がレバノンに逃れ、さらに約2,200人がヨルダンに避難していることも明らかにしました。

-エリスUNRWA事務局次長による拠出要請は以下をご覧ください。

http://www.unrwa.org/newsroom/official-statements/speech-unrwa-deputy-commissioner-general-margot-ellis-2013-pledging

 

主な国連ニュース記事

UNHCR保護責任者、シリア難民女性が将来、重要な役割を担うと指摘

12月4日(UNHCR)– 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)保護部門のフォルカー・テュルク主任は12月4日、ロンドンでの会議で、シリア難民の女性がシリアの将来に重要な役割を果たすことになると発言しました。そして、220万人を超えるシリア難民の80%以上が女性と子どもであり、早婚や児童労働、孤立、生計手段の欠如など、深刻な保護上のリスクに直面しやすい立場に置かれていると付け加えました。

http://www.unhcr.org/529f474c9.html

UNHCR、イラク北部へ緊急に必要な越冬用物資を空輸

12月2日(UNHCR) – UNHCRは、イラク北部のエルビルに対する越冬用物資の緊急空輸を開始し、弱い立場に置かれたシリア難民5万人に配給できる救援物資の備蓄増強に努めています。UNHCRはドバイ(アラブ首長国連邦)のグローバル緊急援助備蓄拠点に加え、アンマン(ヨルダン)にもグローバル備蓄倉庫を設けています。

http://reliefweb.int/report/iraq/unhcr-airlifts-urgently-needed-winter-supplies-northern-iraq

 

国連の事務局、機関、基金および計画へのリンク

国連広報局(DPI)シリア特集ページ

http://www.un.org/apps/news/infocusRel.asp?infocusID=146&Body=Syria&Body1=

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/media/index.html

世界食糧計画(WFP)

http://www.wfp.org/countries/syria

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/crisis/syria

世界保健機関(WHO)

http://www.who.int/countries/syr/en/

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/4f86c2426.html

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)

http://www.ohchr.org/en/NewsEvents/Pages/NewsSearch.aspx?CID=SY

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/

 

ソーシャルメディア:

Twitter: https://twitter.com/UN

Flickr: http://www.flickr.com/photos/un_photo/

YouTube: http://www.youtube.com/unitednations

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フォトギャラリー:

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/49c3646c25d.html

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/photogallery.php

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/media-resources/photo-gallery

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/photography/photo_2013.php#UNI82253

統合地域情報ネットワーク(IRIN)

http://www.irinnews.org/photo/

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OPCW国連合同査察団を率いるシグリッド・カーグ特別調整官© UN Photo/JC McIlwaine
厚手のジャケットで寒さをしのぐシリア難民の女の子。これから数か月続く冬を乗り切るには、更なる支援が欠かせない©UNHCR/M.Hofer
ヴァレリー・エイモス人道問題担当事務次長は安保理に対し、民間人保護の取り組み強化を要請© UN Photo/Paulo Filgueiras
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