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アフリカにとって「希望という風がかつてなく強まっている」 グテーレス事務総長、アフリカ開発会議で発言(UN News 記事・日本語訳)

2019年08月29日

第7回アフリカ開発会議(TICAD7)で挨拶するアントニオ・グテーレス国連事務総長(2019年8月28日、横浜)© UN Photo/Ichiro Mae

2019828日 ― アントニオ・グテーレス国連事務総長は本日、横浜で開催中の第7回アフリカ開発会議(TICAD)の開会に当たり、アフリカ諸国が最近の数年間、開発への取り組みで「目覚ましい前進」を遂げていると述べました。

「私はアフリカを、チャンスにあふれた活力ある大陸として捉えています。そこでは 希望という風がかつてなく強まっています」グテーレス事務総長はアフリカの現状をこのように述べています

事務総長は、アフリカ諸国が前回の2016年の会議以来、成長の持続、ガバナンスの強化、ジェンダーの平等推進などの点で、前進を遂げていることを報告するとともに、アフリカ大陸の開発への取り組みにおける触媒として、技術が果たしうる役割について説明しました。

事務総長は今年の会議のテーマが持つ意味を強調し、「技術とイノベーションは、誰一人取り残さないという私たちが共有するビジョンの実現に向け、アフリカの大きな潜在性を解き放つうえで中心的な役割を担う」と述べました。

グテーレス事務総長は 26年前に発足したこの首脳級会議が「オープンで包摂的な多国間フォーラムへと進化を遂げた」と述べ、アフリカ大陸に国際的な関心と支援を集めるうえで TICAD が果たす中心的な役割を強調しています。

「TICAD 7は、アフリカがその持続可能な開発のために、技術とイノベーションの力を借りられるよう、支援に向けた大きな勢いを作り出すことができます」事務総長はこう語り、国際的な連携により、現代的ツールを最大限活用するよう求めました。

事務総長は、デジタル時代におけるアフリカ諸国との、また、アフリカ諸国内部のコミュニケーション・ギャップを埋めることの重要性を強調し、こうした取り組みが、5月30日に発効した画期的な条約「アフリカ大陸自由貿易協定」の傘下で行われることを指摘しました。

事務総長は、貿易の振興でビジネスのコストは低下し、アフリカ大陸の競争力と全体的な潜在能力が向上すると述べるとともに、教育の促進も優先課題とせねばならないと付け加えました。

「科学・技術・工学・数学(STEM)教育に十分な投資を行わなければ、アフリカの成長を阻害し、若者のチャンスの芽を摘んでしまうおそれがあります」事務総長はこのように語っています。

また、グテーレス事務総長は「深刻化する気候非常事態」に対する集団的な取り組みを強く呼びかけるとともに、この惨劇をほとんど助長していないアフリカが「その劇的な打撃をまともに受けている」ことを指摘しました。

パートナーシップに関し、事務総長は国連とアフリカ、特にアフリカ連合が戦略的協力で「飛躍的な進歩」を遂げ、 2つの組織が「相互に補完、補強する関係にある」アフリカ連合のアジェンダ2063持続可能な開発のための2030アジェンダの実施で連携を図っていると述べました。

「アフリカの開発には平和が必要です」事務総長は挨拶を締めくくるにあたり、このように述べています。

「これから数日間にわたる生産的な議論が、アフリカ全土の平和と持続可能な開発を推進するための共通の一貫した行動に向けた優先課題に関し、共通の理解を生み出すことを楽しみにしています」

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原文(English)はこちらをご覧ください。