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国連、平和活動の環境フットプリント極小化に向けた新戦略を立ち上げ

2016年11月29日

国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は2012年6月5日、ナクラ本部での「世界環境デー」記念行事で、新たなソーラー発電所の開所式を行いました©Photo: UNIFIL

2016年11月29日 – 国連フィールド支援局(DFS)は、平和ミッションの活動において環境の保護と管理を重視する取り組みの一環として、平和活動による天然資源利用効率を最大限に高め、人間や社会、生態系に対するそのリスクを最低限に抑えるための新たな戦略を発表しました。

ニューヨークのコロンビア大学で同戦略の発表に臨んだアトゥール・カレ国連事務次長兼DFS局長は、「私たちが保護の任務を負っている人々にいかなる害悪も及ぼさないようにするためには、環境パフォーマンスの改善が欠かせません」と語りました。

また、カレ事務次長は「私たちは、自分たちのシステムだけでなく、考え方も変える必要があるのです」と付け加えました。

DFSは、国際平和維持活動に対する重要なサービス提供者として、国連とそれ以外の平和ミッションをともに支援し、30を超える国々に16万8,000人近くの要員を展開しています。

国連持続可能な開発目標(SDGs)に沿ったこの6カ年戦略は、エネルギー、水と廃水、固形廃棄物、より幅広い影響、環境マネジメントシステムという5つの柱に基づき、課題と目標を定めています。また、これら分野に関する重要業績評価指標(KPI)も盛り込まれています。

2020年7月までの戦略の第1段階では、環境解析の改善による実効的な進捗状況のモニタリングに注力します。そのうえで、5本柱を見直し、2023年6月までの戦略実施第2段階に向けた具体的なターゲットを定めます。

アトゥール・カレ事務次長は新戦略を発表し、平和活動による天然資源の利用において効率性を高め、人と社会、エコシステムに対するリスクを最小限にすると述べました。Credit: UN News Centre

対象となる分野のうち、ミッションにとって必須の側面でありながら、環境への影響も大きい「エネルギー」について、カレ事務次長は、効率向上を通じて総需要を削減し、太陽光をはじめとする再生可能エネルギー源の割合を高め、汚染のレベルを低下させることが、戦略の目標だと語りました。

もう一つの分野である「水」について、事務次長は、水資源を保全するとともに、廃水管理の実践により要員や地域社会、エコシステムに対するリスクを軽減することが目標になることを明らかにしました。

事務次長はまた、廃水の適正な処理と、処分方法を頻繁にモニタリングする重要性も強調しました。

カレ事務次長は、この戦略が「生きた文書」であることを指摘したうえで、新たな情報や成果に照らし、戦略を引き続き精緻化、改善していくと述べました。

事務次長は発表の中で、平和活動の環境への影響を減らすため、すでに実施中の取り組みについても触れました。

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