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シリア危機と国連の対応【ウィークリー・アップデート第98号】6/10付資料

2015年06月15日

国連広報局(DPI)は、シリア危機への国連の様々な対応をまとめた資料を週に一度発表しています。以下はその日本語訳です。

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ウィークリー・アップデート

国連広報局(DPI)第98号/2015610

 

◆国連特使、ジュネーブ協議でシリア関係者と会談

ステファン・デ・ミストゥーラ国連シリア担当特使は継続中のジュネーブ協議の一環として、引き続きシリアおよび国際社会の関係者との重要な会合を行い、5年に及ぶシリア紛争の政治的解決策を模索しています。同特使報道官の610の発表によれば、特使は5月5日からシリア政府、シリア反体制派の統一組織、その他39の政治グループ・市民社会組織の代表との協議にあたっており、今後も「戦闘はいつか鎮まるという真摯な希望と信念」をもって7月まで協議を続ける予定です。報道官はさらに、「戦闘の終結が早いほど、より多くの命が救われます。その日を少しでも早め、どのような状況下でも常に民間人を守るためのあらゆる努力をすることが、シリアと地域および国際社会の関係国の責務です」と述べました。デ・ミストゥーラ特使とラムジー・エゼルディン・ラムジー副特使は、安全保障理事会と地域の関係加盟国、および地域内諸団体の代表ともこれまでに計26件の会合を持ちました。

―UN News Centre 記事は以下をご覧ください。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=51112

 

◆ジュネーブ協議 649日の会合

64ステファン・デ・ミストゥーラ国連シリア担当特使シリア反体制派・革命勢力国民連合(SOC)の議長および政治委員とイスタンブールで会談し、ジュネーブ・コミュニケの実効化と実施に関する意見を聞きました。継続中の紛争の政治的解決策を見出すことの重要性と緊急性について両者の意見が一致しました。また、民間人の殺傷や標的化の即時停止が危急の課題であることにも同意しました。「SOCとの会談では、本協議の目的は今後とも、将来のシリアのあるべき姿について意見を述べる機会をすべてのシリア人に与えることだとあらためて確認しました」と特使は述べました。この間ジュネーブでは、ラムジー・エゼルディン・ラムジー副特使がサミール・アイタ氏、ジアド・トラス氏と会談し、悪化するシリア情勢について説明を受けました。また、嘉治美佐子大使が率いる日本の代表団と会談し、シリアの人道的状況の改善を目指す国連の取り組みへの同国の支援について説明を受け、紛争の政治的解決に向けて実施中のシリア支援についても話し合いました。6月5日には、ラムジー副特使がシリア女性連合国際赤十字委員会(ICRC)の代表と会談し、シリアの現状について説明を受けました。

68デ・ミストゥーラ特使アガ・カーン財団の代表と会談しました。特使は会談後、次のように語りました。「市民社会組織は紛争解決における重要な要素です。特に、社会のあらゆる層の意見や懸念に目を向けさせようとするこうした組織の取り組みによって、紛争地域の市民や地域社会の声が届けられます。ですから、人権や多元主義、民主主義の促進につながる持続可能な政治的解決には、市民組織の貢献が不可欠なのです」。ジュネーブ協議は、すべてのシリア当事者と地域および国際社会の関係国に意見を求めるため、段階的に進められています。69には、特使はデイ・アフター協会、コルドバ作業グループの代表とそれぞれ会談し、シリアにおける政治的解決に関する立場を聞き、悪化する紛争地域の情勢について話し合いました。

―詳しくは以下をご覧ください。

http://www.un.org/press/en/2015/db150604.doc.htm

http://www.un.org/press/en/2015/db150609

 

◆国連特使、シリア紛争で継続する樽爆弾の使用と民間人殺傷を非難

国連シリア担当特使68、紛争が続くシリアで引き続き樽爆弾が使用されていることを非難し、すべての当事者に対し民間人の生命の尊厳を守るよう呼びかけました。ステファン・デュジャリック国連報道官はニューヨーク国連本部での正午のブリーフィングで記者団に対し、シリア北西部のイドリブ県で政府軍機が新たな空爆を行ったとの報を受け、批判を浴びている兵器の使用をデ・ミストゥーラ事務総長特使が強く非難したと伝えました。

―詳しくは以下をご覧ください。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=51094

http://www.un.org/press/en/2015/db150608.doc.htm

 

2015年、地中海を横断した難民が10万人を突破

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は69、2015年に入ってから地中海を横断してヨーロッパに渡った難民や移民は10万人を超え、記録的な数の人々が連日ギリシャ各島に到着していることを明らかにしました。公式データによれば、ヨーロッパに到着した難民・移民は6月8日現在で計103,000人、うち54,000人がイタリア、48,000人がギリシャ、91人がマルタ、920人がスペインに漂着しています。

―UNHCRプレスリリースは以下をご覧ください。

http://www.unhcr.org/557703c06.html

http://www.unhcr.org/552fafd29.html

―UN News Centre 記事は以下をご覧ください。

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=51098

http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=51067

 

国連の事務局、機関、基金および計画へのリンク:

国連広報局(DPI)シリア特集ページ:

http://www.un.org/apps/news/infocusRel.asp?infocusID=146

 

国連の人道関係機関:

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/media/index.html

世界食糧計画(WFP)

http://www.wfp.org/countries/syria

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/crisis/syria

世界保健機関(WHO)

http://www.who.int/countries/syr/en/

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/4f86c2426.html

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)

http://www.ohchr.org/en/NewsEvents/Pages/NewsSearch.aspx?CID=SY

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/

 

ソーシャルメディア:

Twitter: https://twitter.com/UN

Flickr: http://www.flickr.com/photos/un_photo/

YouTube: http://www.youtube.com/unitednations

Tumblr: http://united-nations.tumblr.com/

 

フォトギャラリー:

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/49c3646c25d.html

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/photogallery.php

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/media-resources/photo-gallery

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/photography/photo_2013.php#UNI82253

統合地域情報ネットワーク(IRIN)

http://www.irinnews.org/photo/

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国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は6月9日、2015年に入ってから地中海を横断してヨーロッパに渡った難民や移民は10万人を超えたことを明らかにした©Photo: UNHCR/S. Baltagiannis
デ・ミストゥーラ国連シリア担当特使は6月8日、紛争が続くシリアで引き続き樽爆弾が使用されていることを非難し、すべての当事者に対し民間人の生命の尊厳を守るよう呼びかけた©Photo: UNESCO