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2015年は「国際土壌年」 ~人類の“寡黙な同志”である土壌に目を向けよう~

2015年05月25日

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International Year of Soils

土壌は、農業の開発や生態系の維持に必要不可欠な資源です。水資源の保存やろ過を助け、洪水や干ばつへの耐性を高めるなど、重要な役割を果たしています。しかし、地球の生態系に欠くことのできない存在でありながら、人類はこの「寡黙な同志」に対して十分な注意を払っているとは言えません。

世界人口は70億人を突破し、日々増え続けています。必要な食料の生産と安全を確保するために、そして地球上の生命を維持するためには、土壌を持続的に保全することが不可欠です。

当たり前にあると思われがちな土壌資源ですが、一旦失われてしまうと簡単に再生することはできません。特にアフリカの国々などの開発途上国は、深刻な干ばつや砂漠化に直面しています。

こうした現状に国際社会が結束して取り組むため、国連は12月5日を「国際土壌デー」、2015年を「国際土壌年」と定めました。新たな国際デーと国際年の発足を記念するキックオフ・イベントが2014年12月5日、国連食糧農業機関(FAO)が本部を置くローマをはじめ、ニューヨーク、チリの首都サンティアゴにおいて催されました。

この中でFAOのジョセ・グラジアノ・ダ・シルバ事務局長は、「現在、世界で8億500万人もの人々が飢餓と栄養失調に苦しんでいる。さらに、人口の増加により、およそ6割の食料増産が必要となっている」と述べました。その一方で、世界の土壌資源の33%は劣化し、危機的な状況にあります。国際デーおよび国際年は、こうした現状に人々の注目を集め、貴重な土壌資源をより持続可能な形で活用するよう呼びかける機会です。

―国際土壌年 オフィシャルサイト(英語)

http://www.fao.org/soils-2015/about/en/

―国際土壌年について(FAO駐日連絡事務所)

http://www.fao.or.jp/publish/415.html

「世界土壌デー(12月5日)」および「国際土壌年」開始に寄せる 事務総長メッセージ

―キックオフ・イベントに関するUN News Centre 記事はこちら

 

国際年の1年間を通じて、世界中で様々な行事が行われています。4月19日からは、ドイツの首都ベルリンで「Global Soil Week(国際土壌ウィーク)」が開催され、持続的な土地管理と土地ガバナンスに携わる78カ国から550人を超える人々が参加。より多くの、そしてより健康な食料を生み出すために、また土壌の劣化を防ぎすでに劣化した土壌を再生するために、FAOは国際的に土壌に携わる関係者や政策提言者を集め、協力を呼びかけました。

―Global Soil Weekに関するUN News Centre 記事はこちら

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©FAO/Olivier Asselin