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アフリカのHIV/エイズ
(出典:UNAIDSデータ、2000年12月)

プレスリリース 01/39-J-B 2001年05月08日

コフィー・アナン国連事務総長
「HIV/エイズ:行動の呼びかけ」

HIV/エイズ、結核、およびその他
関連の感染症に関するアフリカ・サミット
2001年4月24‐27日、アブジャ(ナイジェリア)

サハラ以南のアフリカで、はじめて、HIVの発生数が頭打ちとなっている兆しが見られる。その原因として、第1に効果的な予防策が感染率の減少に貢献していること、第2にすでに一部の国ではおとなの4人に1人が感染しているために感染可能性のある人口が減ったことが考えられる。新たな感染者数は1999年には400万人であったが、2000年の数値は合計380万人と推定されている。しかし、今はまだ比較的感染率が低い国々で感染者が増えれば、減少傾向が逆転する恐れもある。

    • HIVまたはエイズを抱えて生きているアフリカの人口は、現在、2,530万人である。アフリカの8カ国で、おとなの少なくとも15%が感染している。これらの国では、現在15の子どもたちのおよそ3分の1がエイズに命を奪われることになるだろう。
    • 2000年には、それ以前に感染していた数百万人のアフリカ人が発病し、240万人がHIVに関連した原因で死亡している。ちなみに1999年のHIV死亡者数は230万人であった。
    • アフリカには、世界でHIVに感染しているおとなの70%近く、子どもの80%が暮らしている。この病気が発生して以来、世界中でエイズにより死亡した人は2,000万人を上回るが、このうちの4分の3がアフリカで占められている。
    • アフリカの若い女性の感染率は若い男性の感染率よりずっと高い。一部の諸国では、10代の女子における感染率は10代の男子における感染率の5倍である。20代前半の人々についても、女性の感染率は男性の3倍である。アフリカでは、女性の感染率ピーク年令が男性より低い。これは、この地域でHIVに感染している人が男性10人に対して女性12人である理由となっている。
    • 最近の調査によると、1997年、エイズのために支出された公共医療費は、アフリカ16カ国のうちの7カ国で国内総生産(GDP)の2%を超えていた。これは、医療費の総額がわずかGDPの3-5%である国々にとって、驚くべき数値である。
    • 経済的な影響に関する調査によると、南アフリカ2010年のGDPは、エイズがなかった場合に比べて17%低くなると推定されている。その国の経済から220USドルが消失する、という計算である。ボツワナでは、エイズが政府予算の20%を削り取り、最も貧しい人々の収入を13%減少させると予測される。
    • ボツワナでは、現在、HIV感染者がおとなの35.8%という恐るべき数値にのぼっている。南アフリカでは、感染率がわずか2年前の12.9%から19.9%へと急増している。ボツワナのおとなのHIV罹患率は、1992年の約10%に比べて3倍以上の増加である。
    • ボツワナの出生時の平均余命は、エイズがなければ69才であるのに対し、現在は44才と推定されている。ジンバブエでは、エイズがなければ65才であるのに対し、現在の推定平均余命は43才である。
    • 合計420万人が感染している南アフリカは、世界で最もHIV/エイズ感染者が多い国である。また、世界で最も急速に感染が拡大している国の1つにも数えられる。すでに、南アフリカの20才から29才の女性の4人に1人がこのウィルスに感染している。
    • ザンビアでは、都市に暮らすおとなの4人に1人以上、農村部に暮らすおとなの7人に1人以上がHIV陽性である。
    • 一方、首都のルサカでは、15才から19才の妊娠している女性のHIV感染率は、過去6 年間で平均しておよそ半分に下がった。性的に活動している未婚女性の比率も、1990年から1996年の間に52%から35%に低下した。
    • ザンビアでの調査によると、ある病院での医療従事者の死亡数が1980年から1990年の10年間に13倍に増えた。そのほとんどがHIVによるものである。
    • 西アフリカは、比較的感染率が低い地域であり、一部の国々では感染率が2%に満たない。しかし、コートジボワールはすでに世界で最も感染率の高い15カ国の中に含まれている。サハラ以南のアフリカの中で飛び抜けて人口の多いナイジェリアでは、270万人がHIVに感染している。
    • 2010年までに、カメルーンの粗死亡率は、HIV/エイズが原因となって2倍以上になると見積もられている。ガーナでは、現在、推定34万人がHIVに感染している。
    • 北アフリカについては十分なデータがないが、アルジェリア南部の限定的な調査によると、出産前に病院を訪れた妊娠女性のおよそ1%が感染している。また、スーダンの北部と南部の調査地点は、HIVが人口全体に拡大しつつあることを示している。北アフリカおよび中東では、2000年におよそ8万人が新たに感染した。
    • 東アフリカの感染率は、かつて大陸の中で最も高く、西アフリカを上回っているが、現在では南部三角地帯がそれを超えている。
    • エチオピアケニアのおとなの罹患率は2桁に達し、さらに上昇が続いている。
    • ウガンダは、強力な予防対策により、推定罹患率を1990年初期のおよそ14%から1999年の8%へと下げることができた。13才から19才の女子のHIV罹患率は、過去8年間で大幅に下がった。一方、10代の男子の罹患率は、感染者の多い年齢集団とパートナーになることが女子に比べて少ないことから常に女子よりかなり感染率が低かったが、過去8年間、ほぼ横ばいである。1994年から1997年の間に、コンドームを使ったことのある10代の女子の比率は3倍になった。
    • ケニアのナイロビにあるケニア国立病院では、病床の39%HIV陽性の患者が占めている。ブルンジのブジュンブラにあるプリンス・リージェント病院では、この数値は70%である。
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