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国連人口部、「世界人口推計:2002年改定版」を発表

プレスリリース 03/010-J 2003年02月27日

国連経済社会局人口部は2月26日、国連の公式の人口推定と予測に関する2002年改定版を発表しました。今回の改訂版は、将来の出生率とHIV/エイズの影響に関する予想が大きく変わることを示しています。ほとんどの開発途上国において、将来の女性一人当たりの出産数は2.1人以下になるだろうと初めて予測しています。この水準は21世紀のある時点で達成されると期待したもので、長期的な人口の置き換えに必要な水準です。中位の出産力を用いた推計によると、2050年までには途上国4カ国のうちの3カ国が人口置き換え水準以下になるであろうと予測されています。
 
 HIV/エイズに関しては、前の改訂版とは反対に、ほとんどのエイズ発生国においてHIV/エイズの影響がより深刻で、かつ長期化すると2002年改訂版は予想しています。エイズの影響について2000年改訂版は45カ国を取り上げていましたが、今回の改訂版は53カ国をモデルとして取り上げています。エイズの流行は2010年までは高水準で続きますが、それ以降は人々の行動が修正される度合いに応じて減速して行くとしています。それでも21世紀半ばまではその数は相当なものになると予想しています。
 
 全般的に出生率が低下し、ある国では死亡率が高まると予測されるものの、世界の人口は増加を続け、今後の47年間に新たに26億人が増え、2050年には現在の63億人から89億人になると予想されています。しかし、この予測を達成するには、カップルが家族計画にアクセスでき、かつHIV/エイズ対策が成功して人口増加の弾みが減少しなければならないとしています。
 
 現在、開発先進国の人口は12億人ですが、今後の50年間においても大きな変化はほとんど予想されていません。2000年から2050年までの50年、ほとんどの開発先進国の出生率は依然として人口置き換え水準以下で続き、その結果、33カ国の人口は21世紀半ばまでに現在よりも減少すると予測しています。たとえば、日本では14パーセント、イタリアでは22パーセント、そしてブルガリア、エストニア、グルジア、ラトビア、ロシア連邦、ウクライナでは30から50パーセントの減少が予測されています。
 
 開発途上国の人口は今後も着実に増えて、2000年の49億人から2050年の77億人(中位の出産力による推計)になると予測しています。特に急速な人口増加予想がされるのは後発開発途上国で、6億6,800万人から17億人に増加すると予測しています。2000年から2050年の期間では、出生率が女性1人当たり2.5人を上回るブルキナファソ、マリ、ニジェール、ソマリア、ウガンダ、イエメンにおいては、人口は8,500万人から3億6,900万人にと4倍になると予測されています。
 
 2002年改訂版の詳細については、その要約「World Population Prospects: The 2002 Review, Highlights」をご参照ください。国連人口部のホームページ、www.unpopulation.org でご覧いただけます。

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