• プリント

シリア危機と国連の対応【ウィークリー・アップデート第65号】10/22付資料

2014年10月24日

国連広報局(DPI)は、シリア危機への国連の様々な対応をまとめた資料を週に一度発表しています。以下はその日本語訳です。

*  * * * * * * * * *

ウィークリー・アップデート

国連広報局(DPI)第65号/20141022

 

◆事務総長、軍事対応のみでは過激化を招きかねないと警告

潘基文(パン・ギムン)国連事務総長1021、中東問題に関する安全保障理事会でのブリーフィングで、すべての当事者に対し、包囲状態にあるコバニの民間人を保護するよう、改めて呼びかけました。また、「イラクとレバントのイスラム国(ISIL)」、別称「ダーイシュ」による「蛮行」に加え、シリア政府も民間人居住地区に対し、樽爆弾の使用を含む無差別的攻撃を続けていることも指摘しました。ダーイシュが提起する脅威に関し、事務総長は、軍事的な対応のみでは、最終的に他のスンニ派武装集団の過激化を招き、さらに暴力が激化しかねないことを強調しました。事務総長は安全保障理事会に対し、国連のシリアにおける長期的な戦略目標が引き続き、ジュネーブ・コミュニケに基づく政治的解決にあることも明らかにしました。

-ジュネーブ・コミュニケは以下をご覧ください。

http://www.un.org/News/dh/infocus/Syria/FinalCommuniqueActionGroupforSyria.pdf

-安全保障理事会でのブリーフィングの詳細は以下をご覧ください。

http://www.un.org/apps/news/infocus/sgspeeches/statments_full.asp?statID=2408#.VEnzHWccRaQ

 

◆国連人道問題責任者、援助の増強と政治的解決を要求

1021、2日間にわたるトルコ訪問を終えたヴァレリー・エイモス国連人道問題担当事務次長は、シリアの人道危機の深刻さを国際社会に改めて訴えるとともに、冬の到来を控え、避難民に対する追加的支援を求めました。現在までに、約1,000万人がシリアで国内避難民になるか、国外に逃れて難民となっています。エイモス事務次長は、国連とそのパートナーが困窮した人々を支援すべく、引き続き全力を尽くすことを明らかにする一方で、人道コミュニティができることには限度があると強調しました。「私たちが人々の衣食住を支援することによって、人命を救うことはできます。しかし、人々が求める安心と安全を届けることはできません」。エイモス氏はこのように述べています。「シリアには政治的な解決が緊急に必要です。世界はシリアの人々の苦しみを思いやり、行動を起こさなければなりません」

-エイモス事務次長の声明は以下をご覧ください。

http://reliefweb.int/report/turkey/un-humanitarian-chief-calls-continued-assistance-and-political-solution-syria

 

◆国連特別調整官、レバノンによる難民危機への対応をさらに支援する必要性を指摘

1021、レバノンのベッカー県を訪問中のデレク・プランブリー国連レバノン担当特別調整官は、難民とレバノン軍に対する追加的な国際支援の要請を含め、国連がレバノンによるシリア危機の影響への対応を支援するため、全力を尽くす覚悟であると述べました。プランブリー調整官は、ニネット・ケリー国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐レバノン代表とともに、シリア難民の家族を訪問し、その懸念と、条件が整い次第、直ちに帰国したいという希望を聴取しました。「レバノンの人々にも、シリア難民自身にも、極めて重い負担がのしかかっています」。特別調整官はこのように述べるとともに、まだ希望は消えていないこと、そして、10月28日にベルリンで開催されるドナー会議でも、この負担の寛容な共有を続けるよう国際社会に促していくことを明らかにしました。

-詳しくは以下のプレスリリースをご覧ください。

http://unscol.unmissions.org/Default.aspx?tabid=9473&ctl=Details&mid=12484&ItemID=20860&language=en-US

 

UNICEFの援助車両が数カ月ぶりにアレッポに到着

国連児童基金(UNICEF)によると、アレッポの戦線を越えた人道援助の送達が数カ月ぶりに可能になりました。UNICEFの報道官は1021、ジュネーブで記者団に対し、5台のトラックが政府の支配下にあるアレッポ市西部から、アフリーン郊外に到着し、包囲状態にあるコバニから逃れてきた子どもたち数千人に救援物資を配給したことを明らかにしました。報道官は、紛争によって支援の手が最も届きにくくなっている子どもたちを支援しようとするUNICEFの取り組みにおいて、今回の援助は小さいながらも、重要な突破口になったと語りました。

-詳しくは以下をご覧ください。

http://www.unog.ch/unog/website/news_media.nsf/%28httpBriefingsLatest_en%29/1D07A038D02B1DF3C1257D780044BA70?OpenDocument

 

WFP、資金不足により活動縮小へ

世界食糧計画(WFP)は1021、記者声明を発表し、シリアで425万人、中東地域で180万人の社会的弱者の支援に向けた対応が限界に達したことを明らかにしました。その結果、WFPは、冬を目前に控えて、食料援助対象者の数を大幅に削減することを強いられています。この援助削減により、食料確保の不安が広がり、避難民が増大し、保護に関する懸念が高まる公算が大きくなりました。WFPは2014年末までの活動につき、計3億5,200万米ドルを必要としています。

-WFPの記者声明は以下をご覧ください。

http://reliefweb.int/sites/reliefweb.int/files/resources/WFP%20SYRIA%20Funding%20and%20Shortfalls%20October%202014%20Version%20II.pdf

 

国連の事務局、機関、基金および計画へのリンク:

国連広報局(DPI)シリア特集ページ:

http://www.un.org/apps/news/infocusRel.asp?infocusID=146

化学兵器禁止機関・国連合同査察団(OPCW-UN):

http://opcw.unmissions.org

 

国連の人道関係機関:

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/media/index.html

世界食糧計画(WFP)

http://www.wfp.org/countries/syria

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/crisis/syria

世界保健機関(WHO)

http://www.who.int/countries/syr/en/

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/4f86c2426.html

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)

http://www.ohchr.org/en/NewsEvents/Pages/NewsSearch.aspx?CID=SY

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/

 

ソーシャルメディア:

Twitter: https://twitter.com/UN

Flickr: http://www.flickr.com/photos/un_photo/

YouTube: http://www.youtube.com/unitednations

Tumblr: http://united-nations.tumblr.com/

 

フォトギャラリー:

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)

http://www.unhcr.org/pages/49c3646c25d.html

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

http://www.unrwa.org/photogallery.php

人道問題調整事務所(OCHA)

http://www.unocha.org/media-resources/photo-gallery

国連児童基金(UNICEF)

http://www.unicef.org/photography/photo_2013.php#UNI82253

統合地域情報ネットワーク(IRIN)

http://www.irinnews.org/photo/

* *** *

世界食糧計画(WFP)は10月21日、記者声明を発表し、シリアで425万人、中東地域で180万人の社会的弱者の支援に向けた対応が限界に達したことを明らかにした。その結果、WFPは、冬を目前に控えて、食料援助対象者の数を大幅に削減することを強いられている©WFP/Sandy Maroun
国連児童基金(UNICEF)によると、アレッポの戦線を越えた人道援助の送達が数カ月ぶりに可能となった。UNICEF報道官は、5台のトラックが政府の支配下にあるアレッポ市西部から、アフリーン郊外に到着し、包囲状態にあるコバニから逃れてきた子どもたち数千人に救援物資を配給したことを明らかにした©Photo: OCHA
国連創設75周年
1分間アンケートにご協力ください

世界は連帯を必要としています。
あなたの協力が大切です。

国連は、史上最悪のグローバルな健康危機を含め、大きな試練の時に創設75周年を迎えます。
この危機は世界をより緊密に結びつけるでしょうか?
あるいは分断と不信の増大につながるのでしょうか?
 あなたの意見によって変化をもたらすことができます。