本文へスキップします。

  • プリント

ここから本文です。

ハイチ担当特別顧問 ジョン・レジナルド・デュマス氏 略歴

プレスリリース 04/018-J 2004年03月09日

 ハイチでの危機悪化を受け、コフィー・アナン国連事務総長はジョン・レジナルド・デュマス氏(トリニダード・トバゴ)をハイチ担当特別顧問に任命しました。デュマス氏はハイチ情勢の動きをつぶさにフォローするとともに、同国の政治的膠着状態の打開に向けて極めて重要な取り組みを行っている地域機関をはじめ、あらゆる関係者・機関と連携を保つことになります。事務総長は特別顧問の任命により、ハイチを取り巻く政治的、経済的、社会的危機の緩和に、国連が重要な貢献を行えるものと期待しています。

 デュマス氏は長年にわたり、母国とカリブ共同体の具体的関心事項を取り扱う多国間交渉に積極的に関わってきました。デュマス氏はタスクフォース、調査委員会および公務に関するその他の機関はもちろん、トリニダード・トバゴ内外のビジネスや司法の分野でも、さまざまなポストに抜擢されています。

 デュマス氏は豊富な外交経験の持ち主です。トリニダード・トバゴの駐米大使と米州機構(OAS)常駐代表(1987-88年)、駐バルバドス・東カリブ海高等弁務官(1985年-87年)、駐カナダ高等弁務官(1980-84年)を務めました。それ以前には、スリランカ、シンガポール、インドネシアおよび日本を兼轄するトリニダード・トバゴの駐インド高等弁務官を務め、トリニダード・トバゴの駐エチオピア高等弁務官として、ケニア、タンザニア、ウガンダおよびザンビアも兼轄しました(1973-76年)。

 デュマス氏はトリニダード・トバゴの首相常設秘書官および行政府長官として、公務員制度改革タスクフォースの座長を務めました(1988-90年)。公務員としての実績に加え、デュマス氏はさまざまなビジネスや通信・文化事業にも参加しています。1998年には、トランスペアレンシー・インターナショナルの国内本部として、トリニダード・トバゴ・トランスペアレンシー研究所を共同で設立しました。

 デュマス氏は、チャグアナス行政大学院とポートオブスペイン王立カレッジに学び、ケンブリッジ大学を卒業しているほか、カーネギー基金研修員として、ジュネーブの国際関係大学院研究所でも研究を行いました。デュマス氏は英語とフランス語に堪能。1935年4月4日、トリニダード・トバゴ生れ。